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県政だよりを発行

 

県政だより(令和4年春号)を2月11日(金)に発行しました。市内全戸に新聞折込をします。

県政だより:2022年春号:表

県政だより:2022年春号:裏

この春号は、昨年の9月議会と11月議会の一般質問の内容をお知らせするものです。

県議会の定例会は年4回開催されますが、私は全ての議会で知事等に対して一般質問を行っています。

一般質問は、県民や地域の皆様の県政に対する要望などを実現するために行うものです。一般質問では提言や意見を述べ、知事等からの答弁を受ける中で、施策や事業の改善、あるいは新たな事業の創設や制度の制定につなげます。

一般質問は、議員の仕事の中では最も重要なもので、質問により県政が改善されることを常に目指しています。

次の議会は2月16日(水)に開会されますが、高校改革・高校再編と企業誘致の2項目について質問する予定です。

高校再編については、伊那北高校と伊那弥生ケ丘高校の統合に関する議案が2月議会に提案されますので、議会としてもしっかり議論する必要があります。


国道152号バイパスの一部が完成

2月3日(木)に、国道152号バイパス(伊那市高遠町長藤の栗田~四日市場間)の完成式が現地で行われ、地元県会議員として出席しました。

この国道は総延長269㎞で、上田市・茅野市・伊那市・飯田市から秋葉街道を経て浜松市に至ります。主要幹線道路であり、震災対策の緊急輸送路に指定されています。

高遠町地籍では、道幅が狭いうえにカーブがきつく、歩道が設置されていないなど、安全性が低い道路です。道路は集落内を通過していますので、高遠城址公園の観桜期には大型バスの通行が頻繁になり、危険な状態でした。

平成23年度から14億円を投じて1300mが改良され、幅員10.25m、うち車道は2車線で6.5m・片側歩道2.5mの断面を確保し、ルートは集落内を回避する形に変更されました。

国道ですが県が管理しているため、事業主体は伊那建設事務所です。

改良により交通の円滑化が図られ、安全性が格段に向上しました。地元の皆さんも完成を大変喜んでいます。

高遠地籍ではこの箇所以外にも改良すべき区間が残されていますので、改良が進むように地元県会議員としてしっかり活動していきます。


双葉町で「準備宿泊」始まる

福島県双葉町(人口5800人、2200世帯)は、2011年3月11日に発生した福島第1原発の事故により避難指示が発令され、現在全町民が避難生活中です。

事故後、町のほぼ全域が「帰還困難区域」に指定されました。

「帰還困難区域」のうち、今年6月以降の避難指示解除を目指す「特定復興再生拠点区域(復興拠点)」などを対象に、居住再開を前提とした「準備宿泊」が1月20日に始まりました。

住民が町内の自宅に泊まれるのは、避難後初めてのことです。当日「準備宿泊」したのは、4世帯5名にとどまったと報道されています。

町民は事故後に転々と移動を余儀なくされ、未だに仮役場が福島県のいわき市に置かれています。

既に避難指示解除された区域と復興拠点区域は、全町の面積の15%にとどまっており、除染を進めない限り住むことができる地域は限定されます。

町は放射能汚染に加えて大津波により甚大な被害を受けました。津波による被害家屋は、すべてが取り壊される予定です。

今後どの程度の住民が町に戻ってくるのかは不明ですが、働く場が保障されない限りは生活の目途も立たず、戻るに戻れません。

私は令和2年10月に、福島県・宮城県の大震災の復興状況の調査を行いました。この中で双葉町も調査しましたが、目を覆うような悲惨な状況でした。

一方、当時は令和4年の春の避難指示解除を想定して、JR双葉駅の西側に大規模な住宅団地を造成していました(写真)。

町の南東地域は、原発事故による汚染物質の中間貯蔵施設の予定地となっており、施設がいつまで利用されるのか、また汚染物質がいつ町外に撤去されるかも明らかになっていません。

ようやく準備宿泊が始まったことを考えると、福島の復旧復興はまだまだ先だと感じます。

国は「復興五輪」を東京五輪のテーマにしていましたが、復興五輪とは何を意味するのか、私には理解できません。

コロナ禍で、国民の福島への関心は薄いと感じます。国には希望する町民が安心して帰還し生活できる環境を整えるために、全力をあげて欲しいと考えます。