アーカイブ

議会で一般質問(5)

Ⅱ 保育の充実について(1)

1 待機児童の解消

Q 少子化対策として、「待機児童ゼロ」を実現すべきと考えるが、県内に待機児童があることをどのように認識し、今後どのように待機児童解消に取り組んでいくのか? また、現在の「若者・子育て世代応援プロジェクト」には、待機児童の解消に向けた施策が記載されていないため、本プロジェクトを改正し、待機児童対策を記載することを提案するが?

A(知事)

  県としても、待機児童の解消が重要と考えており、「長野県子ども・若者支援総合計画」においても待機児童の解消を目標に掲げている。今後の対策として、とりわけ保育士の確保が重要と考えているので、提案いただいた「若者・子育て世代応援プロジェクト」については、3月に改定を行う。

※ 今回の提案により、県は「若者・子育て世代応援プロジェクト」を3月中に改正します。

 

2 「こども誰でも通園制度」

Q 国では、親の就労の有無に拘わらず保育所を利用できる「こども誰でも通園制度」を本年度から試行しているが、制度の利用時間は僅か月10時間を上限としており、極めて不十分。親の希望や保育の実態に合った制度とするため、時間枠の大幅な拡大や、実施に必要な財源及び保育士の確保を国に要望することを提案するが? 

A(知事)

  県内では来年度から3市・町で試行的事業が実施される予定であり、県としてもその実施状況と問題点等の把握に努める。その上で、全ての市町村において問題なく実施できるよう国に要望していく。

※ よりよき制度となるよう、県として国に要望することが確認できました。


議会で一般質問(4)

Ⅰ ヤングケアラーへの支援(4)

7 学習支援

Q 家事を担うヤングケアラーは多いため、家事に対する支援が非常に有効と考えるが、県ではどのように支援をしていくのか? また、家事のため学習に影響が出ている子供が多いと考えるが、子どもへの支援をどのように行っていくのか。

A(子ども若者局長)

  ヤングケアラーのいる家庭を訪問し、実態に即した家事支援を行うことは、ケアラーの負担軽減に有効。令和4年度から「子育て世帯訪問支援事業」が実施されており、食事の準備や洗濯・掃除・買い物代行等の支援を行う取り組みが拡大している。こうした取り組みにより、学業に支障をきたしているケアラーの学びの機会と、将来の選択肢・可能性を広げる。

 

8 条例制定

Q ヤングケアラーについて県民が正しく理解し、県として必要な事業や施策を実施し、県民や関係機関等がそれぞれの立場において必要な支援を行うため、県として早急に支援のための条例を制定することを提案するが?

A(知事)

  今後支援策の充実を検討していく段階であるため、条例に関しては今後の課題として捉えている。


議会で一般質問(3)

Ⅰ ヤングケアラーへの支援(3)

5 理解の促進

Q1 偏見を持たずに正しく理解を得られるように、一般住民に対して周知や啓発を行う必要があるが、県はどのように進めていくのか? また、教育や医療や福祉に関わる専門家などに対する啓発や研修も進める必要があるが?

A1(子ども若者局長)

県では今年度ケアラーや元ヤングケアラーの方を講師とした一般県民向けのシンポジウムを開催した。また、医療や福祉等の支援者向けには、昨年度から多職種連携をテーマに研修会を開催している。今後も市町村と連携を図りながら、住民への啓発や教員・福祉事業者等を中心とする支援者に対する研修機会の確保・充実を図っていく。

 

Q2 学校現場においても、ヤングケアラーに対する教職員や学校児童生徒の正しい理解を進めることが重要であるが、具体的にどのように進めるのか?

A2(教育長)

学校では現在、ヤングケアラーと思われる児童生徒を認知したり、当該児童生徒本人から相談があった場合には、スクールソーシャルワーカーと連携することにより、地域の保健福祉関係機関による家庭支援に繋げ、必要なサポートを行っている。県教委では、国が作成したチラシを全ての公立学校に配布するなどして、子ども自身や教職員の正しい理解を促してきた。今後専門性の高いスクールソーシャルワーカーによる教職員研修のさらなる充実などにより、ヤングケアラーに対する正しい理解が一層進むよう努める。

 

6 孤立の解消

Q ヤングケアラーの孤立解消のため、交流の場や居場所づくりが重要であり、既設の「信州こどもカフェ」等を活用することも有効と考えるが、県ではどのように取り組んでいくのか?

A(子ども若者局長)

「信州こどもカフェ」は現在県内に218箇所あり、地域にとって欠くことのできない存在。「信州こどもカフェ」を利用することは、孤立の解消とともに食事提供の面からは家事負担の軽減にも繋がる。教員や市町村職員等を対象とした支援者向け研修会を継続的に開催しており、今後こうした機会を活かして、ヤングケアラーの子どもを地域の居場所である「信州こどもカフェ」の利用に繋げていきたい。