月別アーカイブ: 2022年7月

河川治水・砂防促進期成同盟会の総会

7月19日(火)に、伊那市役所で「伊那市河川治水・砂防促進期成同盟会」の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

この会は、市内を流れる大沢川・小黒川・小沢川・棚沢川の治水・砂防事業を促進して、地域の安全を確保するために設置されています。

近年はゲリラ的な豪雨が多発していることから、危険箇所については早急に対策を進めなければなりません。

また、河川内の立木や堆積土砂は豪雨時には下流の災害を大きくすることから、計画的な除去が必要です。

このうち小黒川については、豪雨のたびに濁流が流下し、護岸を削って災害が発生しています。

現在伊那建設事務所の手により、災害復旧事業や防災のための護岸整備事業などが進められています。

大沢川(東春近~富県地籍)については、豪雨時には越水などにより被害を発生させてきたことから、護岸整備が長年の懸案事項になっています。

大沢川は、今後整備を予定している国道153号伊駒アルプスロードに並行・隣接して流下していることから、伊駒アルプスロードの関連事業として整備することになっています。

現在は、河川整備計画を策定中であり、早期の事業着手を図る必要があります。


鹿の食害に苦労

7月21日(木)に、高遠町東高遠地区の鹿の食害について調査しました。

この地区では鹿の食害が、以前から大きな問題になっています。

市をあげて鹿の捕獲を進めてきた結果、最近では市全体としては鹿の数が減っていますが、この地区では食害は減っていません。

この地区は山の麓にあるため、鹿が生息するには良い環境にあります。

集落では野菜が生産され、いい餌が確保できることを鹿は知っているため、食べごろの餌を狙って農地に出没します。

鹿は、苗の植え付け後には、野菜の生育状況に関係なく食べるため、農家では食害にあわないように、柵や網により自衛手段を取る必要があります(写真は食害防止の防護網)。

この地域では、猿の食害にもあっています。猿は、野菜や果実の食べごろになると、集団で出没して一網打尽に餌を略奪していきます。

猿の被害を防ぐためには、周囲を囲うだけでは不十分で、上からの浸入も防がなければなりません。

この地域では、捕獲檻などにより猿の捕獲も行っていますが、複数匹が檻に入っても、協力して脱出を図るため、中々捕獲の効果があがっていません。

鹿や猿の被害は、地域住民の生活や生産の意欲を失わせることから、地域を守るためにも捕獲を進めなければなりません。

そのためには、地域の捕獲活動や防護対策への十分な財政支援が必要です。


県議会委員会が現地調査(2)

4 西駒郷

・ この施設は、駒ケ根市と宮田村にまたがる15万㎡の広大な敷地に設置された知的障がい者支援施設です。

・ 昭和43年に開所され、その後様々な機能が追加されて今日に至っています。

・ 定員は、居住系が125人(現在95人入所)、日中系が215人(現在195人通所)です。

・ 職員数は180人で、うち支援員は130人です。

・ 施設の老朽化が課題となっており、すでに使用しなくなった施設も残っており解体が必要です(写真は解体を予定している旧職員住宅)。

 

5 諏訪児童相談所

・ この機関は、諏訪地域全市町村と上伊那地域のうち伊那市・辰野町、箕輪町、南箕輪村の10市町村を対象としています。

・ 近年虐待事案が増加するなど、業務が増加していますが、職員体制の増強が追い付かないため、職員の皆さんは大変苦労しています。

・ 市町村との連携や役割分担が重要ですが、市町村によっては担当職員が頻繁に異動したりして対応に温度差があることが課題です。相談所としては、市町村において専門的な知識や経験のある職員の配置や、長期間にわたり在籍することを希望しています。

・ 管轄区域が広いため、虐待対応など迅速な行動が必要な場合に、中々タイムリーな行動が取れない場合があることも、大きな課題です。

 

6 公立諏訪東京理科大学(茅野市)

・ 1990年に、学校法人により短期大学として設立され、2002年に大学が開学しました。

・ 受験者数が減少するなど大学運営が厳しくなる中で、2018年に諏訪地域6市町村による一部事務組合立に改編されました。

・ 現在は、2学部定員300人の工学系大学です。県内出身者の割合は28%ですが、公立化により偏差値が上昇したため、県内出身者数が減少(10年前は約7割)しています。

・ 卒業生は、県内等の優良企業に就職したり、大学院へ進学しています。

・ 大学経営は安定しており、公立化の効果が出ています。