月別アーカイブ: 2015年3月

8つの約束その8 県政の南北格差是正

県庁が北に位置することから、県南部の地域の声が施策に反映されにくくなっています。また、都市基盤整備の面でも北部地域に比べて南部は遅れています。

この南北格差を是正しなければなりません。

県庁から遠いことにより地域課題の解決が遅くなることもあるため、スピード感を持って課題を解決するためには、現地機関の長である地方事務所長などに、一定程度の権限を持たせることが不可欠です。また、南信担当の副知事を現地に置いたり、二人の副知事が分担して各広域圏を担当することも効果的です。

長野オリンピックの開催に関連して、県北部地域への重点的な都市基盤の整備が進められました。オリンピック終了後は、南信地域への重点的な投資が進むことが期待されていましたが、実状はそうなっていません。

こうした中で、12年後にはリニア中央新幹線が開通しますが、開通に間に合わせるべく、長野県駅と地域を結ぶ幹線道路などの整備を重点的に進めなければなりません。リニアの開通は、伊那谷にとっては、絶好の重点投資の機会になります。

長野県駅へのアクセス道路のうち、特に国道153号「伊駒アルプスロード」はリニア開通までに整備を完了させる必要があります。開通により、福祉・医療の向上や産業の振興に大きな効果がもたらされます。

さらに、リニアに関連する関連基幹道路も、各道路の有機的な連携の中で整備を進めなければなりません。

リニア中央新幹線の開通と三遠南信道路の開通は、経済の活性化など伊那谷の発展に計り知れない効果を生みます。

しかし、開通を見据えて産業振興や観光振興のための戦略的な対応をしなければ、伊那谷は何も変わりません。伊那谷は今後長野県の南の玄関口として大きく発展する可能性があり、南信地域に光を当てるためにも、県がリーダーシップをとって、広域圏や民間や研究機関などとの連携のもとに、諸施策を進めるべきです。


8つの約束 その7 伊那谷をパワーアップ

伊那谷や上伊那地域は、自然災害も少なく また気候は、冷涼で晴天率も高iいため、生活するには大変よいところです。

さらに様々な産業があって雇用の場が確保されており、医療や福祉も充実しているため、安心して暮らすことができます。

伊那谷は首都圏と中京圏・関西圏を結ぶ線上に位置しているので、12年後にリニア中央新幹線が開通すれば、一気に地域の置かれる状況が変化します。

リニアを利用して国内外との交流が盛んになり、交流人口が増加します。交流人口の増加は、地域の活性化につながります。

リニア中央新幹線や三遠南信道路の開通は、パワーのある伊那谷の更なる発展のチャンスになります。

首都圏や中京圏・関西圏からのアクセスが良くなるため、企業の本社機能や一部機能の移転、首都圏や中京圏への通勤も可能になります。更に、自然景観や環境も大変良いことから、伊那谷への移住や二地域居住が期待できます。

農業や商工業・観光を今後一層振興することにより、安心して暮らし、働き楽しめる地域としてのグレードが高まります。グレードが高まれば、定住促進につながり 人口減少にストップをかけることができます。

しかし、現在、伊那谷や上伊那の強みや魅力の発信は、不十分です。今後は広域圏や県が連携して戦略的に情報発信をしていかなければなりません。「住んでみたいまち」として高い評価を受けるよう効果的な施策を展開します。

 


8つの約束 その6 美しい郷土の継承

伊那谷の美しい自然・景観・環境は天賦のものですが、ここに住む私たちは案外気づいていません。この美しさに気づき、地域の宝物として後世に伝えていくことが、地域に住む者の使命だと思います。

また、伊那谷には他に誇れる伝統文化や食文化もあり、これを守るとともに、これらを優れた観光資源として情報発信していきます。

一方、伊那谷には豊富な森林がありますが、この森林を健康な状態に保全するため適切に整備するとともに、整備により生産される間伐材等をエネルギーとして活用します。

伊那谷は、田園都市としてまた山岳都市として、その景観の美しさは今後の戦略的な観光資源になります。特に外国人観光客が多く訪れる可能性が高いため、この景観を保全します。