月別アーカイブ: 2025年6月

南アルプス観光拠点が完成

6月1日(日)に伊那市長谷にある市営「仙流荘」で、伊那市が整備を進めていた「南アルプス長谷 戸台パーク」のグランドオープン式典が開催され、地元県会議員として出席しました。

戸台パークの整備事業により、南アルプスの登山者が利用するバスの発着所、バス利用者の駐車場、登山者などの宿泊施設である「仙流荘」がリニューアル整備されました。

バス(南アルプス クイーンライン)は、戸台から「仙丈ケ岳」の登山口のある「北沢峠」まで市営で運行されていますが、昨年は5万7千人の利用がありました。駐車場は規模を拡大し、700台の駐車スペースが確保されています。

私は来賓祝辞で、「これまで南アルプスへの登山口としては不十分な状況であったが、関係機関や関係者の理解を頂き、今回すばらしい施設になった。長野県は世界水準の山岳高原観光地づくりを目指しているが、南アルプスが県内の3つの重点支援地域に入っていないことは理解できない。全国的にも評価が高い南アルプスに県として力を入れるべきであり、県会議員として今後も活動していきたい。」と述べました。


長野食肉衛生検査所等を監査

5月30日(金)に、県監査委員として長野食肉衛生検査所(長野市)と長野県北部高校(上水内郡飯綱町)を監査しました。

今回は増田代表監査委員と共に、監査を行いました。

食肉衛生検査所では、消費者に安全で安心な肉を供給するため、食肉センターに搬入された牛や豚などの検査を行っています。1頭毎にまず生体検査を行い、解体後にはがんなどの病気の有無、残留農薬・医薬品の有無などの検査を行います。異常のあるものについては、1頭全部または一部を廃棄します。

検査所では食肉センターから持ち込まれた検体について、病理・細菌・理化学検査を行います(写真は病理検査室)。

この検査所では、正規の獣医師8名、パートタイムの職員7名(獣医師6名、事務職員1名)の15名が勤務しています。食肉センターは中野市にあるため、職員は毎日センターと検査所を往復しています。

年間4万6千頭の検査を行っていますが、獣医師が2名欠員状態のため、職員は慢性的な超過勤務を強いられています。獣医師の募集を行っていますが、応募が無い状況であり、職員の健康管理に課題があります。


上伊那行政連絡会議を開催

5月15日(木)に伊那合同庁舎で上伊那地域行政連絡会議が開催され、地元県会議員として出席しました。

この会議は、上伊那地区にある県の14の現地機関の長と上伊那地域の県会議員が一堂に会し、各機関の重点事業などについて意見交換を行うもので、毎年度実施しています。

席上私は、以下5項目について質問や意見を述べました。

  •  薪ストーブの導入促進について

Q 近年薪ストーブの導入が進んでいないが、ゼロカーボンを目指す本県として、また森林資源の有効活用を図る面からも、導入を促進すべきではないか?

A(林務課長)現在県では薪ストーブの導入に係る補助制度が無いが、県的な薪ストーブ協議会を近く立ち上げると聞いているので、協議会とも連携しながら、何らかの対応をしていきたい。

  •  松くい虫対策について

Q 国や県では松くい虫対策に係る予算を減らしていく予定であるが、このことを市町村や地域の皆さんは承知していないので、分かりやすく説明すべきではないか?また、長い期間をかけて育てて来た松茸山が被害を受けたら、大変な損失になることから、しっかりとした対策を講じるべきではないか?

A(林務課長)松茸山に被害が及ばないよう、対策を行いたい。制度については、松くい虫対策協議会があるので、その場で説明していきたい。

  •  道路沿いの支障木対策について

Q 道路沿いの支障木の伐採については地元の要望が強いが、対策が中々進んでいないため、林務課が調整役となり関係機関が協力して伐採を進めるべきではないか?

A(林務課長)現地の状況を把握し、関係機関が連携して対策を進めたい。

  •  若者の人材確保について

Q 若者が都会から戻っていない状況が続いているが、県の対策による成果が見えない。県独自の相談窓口の設置やLINEを活用した相談業務の推進など、知恵を働かせ、あらゆる手段を講じて若者の定住対策(UIJターン)を進めるべきではないか?

A(商工観光課長)製造業だけではなく広い職種にわたって人材確保ができるよう、対策を進めたい。