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伊那市表彰式典が開催

11月3日(日)に伊那市表彰式典が開催され、地元県会議員として出席しました。

市では、毎年文化の日に表彰式典を開催しており、各分野で顕著な功績を残された方々を表彰しています。

今年は、地方自治、消防、寄付、教育文化、産業、保健衛生の6分野から、14名・2団体が表彰されました。

受賞者の中には故宮島良夫市議会議員も含まれていましたが、地域や市政発展のために大活躍されながら、若くして急逝されたことは大変残念です。

私は式典の中で、「私が市副市長であった時にお世話になった方々も受賞されており、私にとっても大変嬉しいこと。伊那市は順調に発展しているが、これも受賞者の皆さんのご尽力によるところが大きい。今後もこれまでの経験や知識を生かして、市政発展のためにご尽力いただきたい。」旨の祝辞を述べました。

 


議会委員会の調査を実施(3)

⑤ ㈱デ・リーフデ北上(再生可能エネルギーとDXを生かした農業)(宮城県石巻市)【写真】

・ 東日本大震災後の農業振興策として、再生可能エネルギーを活用してトマトとパプリカを栽培。ガラス温室栽培で、生産開始3年後から黒字経営を実現。

・ 培地に栄養液を送り、まさに工場生産と同じ。水は雨水を利用。

・ エネルギーは木質バイオマスと地中熱利用のヒートポンプを活用。

・ センサーにより、温度や日射量、風速を感知して生産に生かしている。全ての生産に係るデータを管理して、生産に活かしている。

・ 木質バイオマスは、森林組合から安定的にスギのチップを安価に購入。

・ パプリカは、韓国からの輸入ができなくなったため、生産量増加のチャンスと捉え、規模拡大を検討中。

・ 今後は、メタンガスを利用した再生可能エネルギー活用のハウス栽培施設を他の適地に設置する予定。民間資本と連携を図る考え。

※ 先進的な取組により生産販売戦略を持ち、将来においては一大生産基地化を図る姿勢は参考になった。

 

【11月1日】

⑥ 宮城県林業技術総合センター(県産材を活用したCLTパネル工法の展開、少花粉スギの生産)(黒川郡大衡村)

・ これまで使用が少ない中大規模建築物にCLTに活用できるよう研究を進めている。

・ 少花粉スギの生産拡大に向けて、試験を繰り返し行い、スギ苗の産地としての形成を図る計画。

※ 少花粉スギの生産については、長野県も取り組んでいるが、宮城県の方が進んだ取組を行っている。


議会委員会の調査を実施(2)

【10月31日】

③ 花巻農業協同同組合(雑穀の普及拡大)(岩手県花巻市)【写真】

・ 岩手県は全国の雑穀生産量の6割を占めている。中でも花巻は有数の生産地。

・ ハトムギ、キビ、ヒエ、アワの生産量が多い。

・ 新品種の「いわてあわこがね」の生産販売に力を入れている。

・ 生産開始のきっかけは、米の生産調整。減反政策として市が財政支援をしたこともあり、生産拡大に取り組む。

・ 全国的に需要は拡大しているが、生産が追い付かない状況。

※ 長年生産を続けた結果、畑地化して水田としての機能は失われているため、国が進めている「水田5年水張制度」には困惑しており、対応策が見出せずにいる。

 

④ 南三陸自伐型林業協会(自伐型林業の推進)(南三陸町)

・ 元は東日本大震災後の地域振興策としてスタート。

・ 長期的な視野に立ち、健全な森を作り、林業を振興し、合わせて海の生態系を守り、移住・定住策に寄与する活動を展開。

・ 山林所有者と自伐型林家をマッチングさせ、適正規模で山林を確保し、毎年適正規模の伐採を行い、長期的に経営を安定させる林業を目指す。

・ 作業道は、山の排水と保水を考慮して幅員を最小限にして開削している。伐採機械は大型のものは使用しない。

・ 木は安売りせず、正当な価値と価格を実現するよう創意工夫をしている。

・ 100年サイクルの山の循環を基本としている。

※ 非常にすばらしい取り組みであるが、しっかりとした理念と林業経営能力を持っていないと、継続経営は困難と考える。