県議会環境・文教委員会で審査(その2)

【教育委員会】(その2)

2 外国籍児童生徒へ日本語学習

・ 外国人との共生社会を実現するためにも、外国籍児童生徒への日本語学習を進める必要がある。

Q 日本語教室の運営は多くをボランティアに頼っている状況であり、今後ボランティアに頼る姿勢を変えて、もっと行政が関わる中で教室数を増加させるべきでないか? また、日本語教育を専門とする人材を育成すべきではないか?

A(課長) 多国籍化が進んでおり、人材の確保が困難な状況にある。日本語学習の充実のために、県教委では今年度教室の実態調査を行う予定。調査を受けて必要な対策を進めるが、国の関わりが不可欠であり、国に対して要望活動を行う。

 

3 保護者によるカスタマーハラスメント対策

Q 長野県の公立学校におけるカスハラの実態を把握しているか? 

A(課長) 把握していない。

【感想】(酒井) 県教委では今年度、来校者によるカスハラを防ぐために、ポスターを作成し全校に配布しましたが、ポスターの掲示程度の甘い対応では、カスハラを防ぐことは難しいと考えます。東京都教委は教職員向けの対応ガイドラインの骨子案(保護者との面談時間は30分以内。会話は原則録音。明確な暴言や暴力は警察に通報)を示した。理不尽なカスハラを排除するため、都教委の様なガイドラインの制定など具体的な対応を取るべきと考えます。


県議会環境・文教委員会で審査(その1)

12月8日(月)から10日(水)の3日間にわたり県議会文教委員会が開催され、委員として出席しました。

委員会では知事提出議案の審査などを行ないましたが、私の質問や提案等を3回に分けて報告します。

 

【教育委員会】(その1)

1 高校再編

・ 私はこれまで平成30年9月議会一般質問、令和4年11月議会健康福祉委員会、令和6年9月議会一般質問の場において、県内の医師不足や医師の偏在に対応するため、医学部に進学する高校生を増やすための方策について具体的に提案して来た。

・ しかし、今年7月に開催された新校に係る懇談会の場において、「伊那新校の学校像」が示されたが、「医学部進学コース」の設置については、何も示されていない。

Q 上伊那地域からの要望や私の一般質問や委員会における質疑等を受けて、伊那新校における「医学部進学コース」の設置に関して、教育員会ではどう考えているのか?

A(教育次長)コースの設置は考えていないが、教育課程の中で生徒の学科選択により必要な学習を行えば、コース設置以上の成果を出せると考える。

【感想】(酒井) 答弁にあるような対応では、成果を出すことは困難と考えます。茨城県では深刻な医師不足に対応するため、県立高校5校に「医学コース」を2019年度に設けており、毎年度相当数の医学部進学者を確保しており、長野県でも参考するなど一歩前に進めた対応をとるべきと考えます。

 


国交省砂防部に要望

11月19日(水)に、全国都道府県会館において自民党「県議会砂防事業促進研究会」による来年度の国交省砂防部に係る施策・予算について要望活動が行われ、委員として参加しました。

最初に、服部会長から國友砂防部長に要望書が渡されました。続いて砂防部長から砂防事業の現状について説明があり、その後意見交換を行いました。

要望内容は次のとおりです。

1 「国土強靭化中期実施計画」を予算に着実に反映し、令和8年度の当初予算においても砂防予算を十分に確保し、県の地形・地質等の特性を踏まえた土砂災害対策を強力に推進する。

2 防災減災対策が計画的に実施されるよう、地域の守り手である建設業の持続的な発展を支える観点から、砂防予算の増額及び継続的・安定的な予算を確保する。

3 既存の砂防施設効果の最大化及び老朽化対策を推進する。