決算監査を実施

 

7月23日(水)から8月25日(月)にかけて、県監査委員として県庁内各課の決算監査(令和6年度)を行っています。

7月24日(木)には文化振興課、くらし安全・消費生活課、人権男女共同参画課の3課です(写真)。県の外部機関の監査は監査委員2名体制で行いましたが、県庁内は1人で行います。

監査では、最初に課長から決算の概要について説明を受け、その後質疑を行いました。

【文化振興課】

Q 県立の文化会館は3館あり、長野と松本の会館は「ホクト」・「キッセイ」というネーミングライツ(命名権)を導入しているが、伊那文化会館のみ導入していない。「長野県行政財政改革方針2023」では県施設の「ネーミングライツを新たに募集する」としていることから、伊那も導入すべきでは?

A(課長) 過去に募集したが、会館としては不適当な名称の応募があったため、以後募集していない。

Q それは、募集しない理由にはならない。今後募集について検討すべきである。

【人権男女共同参画課】

Q 「固定的性別役割分担意識の解消」が県政の重要な施策に挙げられている中で、男女共同参画施策実施の中心的な組織として「男女共同参画センター」があるが、その組織の存在や成果が見えてこない。この組織は求められている役割を果たしているのか?

A(課長) 女性リーダーの養成研修や一般県民対象の講座などを開催し、固定的性別役割分担意識の解消につなげている。

Q 研修や講座の開催が目的化しており、そのような内容では固定的性別役割分担意識の解消にはつながらない。市町村や民間、地域、家庭などが意識の解消につながる行動を起こすように、県がリーダーシップを発揮する中で、もっと踏み込んで事業を積極的に実施すべきである。


道路河川対策委員会総会が開催

7月16日(水)に、市内で「東春近道路河川対策委員会」の総会が開催され、地元県会議員として出席しました。

この会は、東春近地区の区長・区長代理、道路河川委員会委員、県道車屋大久保線対策委員会委員、大沢川改修委員会委員、公民館長、財産区正副議長、地元市会議員で構成され、毎年現地調査や要望活動を実施しています。

当日は、建設事務所と市役所建設部の職員も出席し、事業概要の説明がありました。

また、建設事務所長と県会議員に対して要望書が渡されました(写真)。

要望事項は、県道車屋大久保線の改良の促進と大沢川の改修促進の2項目です。

車屋大久保線は、新設される国道153号伊駒アルプスロードと交差する重要路線であるため、計画的な整備を図る必要があります。

大沢川は、下殿島地籍から上流部が未整備の状況ですが、伊駒アルプスロードが延伸すると大沢川のルートの変更が必要になるため、国道の整備に合わせて改修を行う必要があります。現在、河川計画の変更の手続きが行われています。

当日は、出席者から東春近地区内の国道や県道の整備について、意見や要望が出されました。

私は、地元県会議員として道路・河川の計画的な整備の推進のために活動していきます。


千曲建設事務所を監査

7月16日(水)に、県監査委員として増田代表監査委員と共に千曲建設事務所(千曲市)を監査しました。

監査では、最初に所長から業務の概要について説明を受け、その後監査委員から質疑を行いました。

私は、主に次の事項について質問をしました。

1 道路施設損傷原因者負担金

Q 令和5年に自動車が県管理の道路照明等を破損し、原因者が損害賠償金240万円を分納(6年度に43万円納入、その後令和12年度まで毎月3万円分納。)しているが、分納の内容を決定した経過は?

A(課長) 原因者と所の担当係長が協議を行い原因者が負担可能な額で合意に達し、分納誓約書を締結した(所長決裁)。

Q 分納誓約をした当時の決裁文書を提示されたい。➡(酒井が文書を確認)➡この文書では、額を決定した経過や根拠等が明確ではなく、この文書は文書作成の基本ができていない。今後所内で情報共有し適切な文書作成に努められたい。

 

書類監査終了後、2カ所の工事施工箇所の現地調査を行いました。調査箇所は、道路改築と河川堤防補強事業です。

道路は県道内川姥捨停車場線(千曲市)の改良事業で、「地域戦略推進型公共事業」として位置づけられています。また千曲市策定の姥捨棚田整備計画の一環として、建設事務所・教育事務所・地域振興局・千曲市が連携して整備を行います。この県道は、棚田の上部地域を通過し(JR姥捨駅・姥捨SICから戸倉上山田温泉方面へ至る)、眼下に棚田を眺められるビューポイントを中心に改良を行います。県は県道を、市は展望広場や駐車場を整備します(写真)。