財政援助団体の監査を実施

11月5日(水)・6日(木)の両日、県が公費を支出している団体の監査を行いました。

今回私は増田代表監査委員と2人で監査を行いました。対象は、長野県道路公社、長野県国際化協会、長野県文化振興事業団、長野県農業開発公社の4団体です。

このうち、長野県文化振興事業団(長野市)について報告します。

この団体は昭和54年に設立され、4つの文化系会館と埋蔵文化財センター・信州アーツカウンシルの2組織を運営しています。県の団体への出資金は2千万円です。

運営する会館は、県民文化会館(ホクト文化ホール、長野市。写真)、伊那文化会館、松本文化会館(キッセイ文化ホール)、県立美術館(長野市)で、令和6年度の県からの指定管理料は12億8600万円です。当日は、各館長も出席しました。

私の意見の主なものは、次のとおりです。

Q 県内3つの文化会館のうち伊那文化会館だけがネーミングライツ(命名権)を募集していない。県の行財政改革方針によると、命名権を募集していない施設については募集することになっている。命名権の付与により企業から県に収入が入り、愛称が広く定着して施設への愛着が高まるなど大きな効果があるが、伊那文化会館の現状をどう考えているのか?

A(館長) 個人的には命名権を募集すべきと考えるが、県が決めることである。

Q 県内3つの文化会館のうち伊那文化会館だけがリハーサル室がないが、出演団体などからは苦情が出ている。伊那では楽屋の数も少ないことも課題であるが、リハーサル室がないことについてどう考えているのか?

A(館長) 出演団体等には迷惑をかけており、個人的にはリハーサル室の設置を望むが、県が考えることである。


安曇野市太田市長が急逝

安曇野市の太田寛市長が11月28日に病気のため急逝されました。10月に市長に再選されたばかりですが、69歳と若くしての死であり、市民を中心に各方面で大きな衝撃を受けています。心からご冥福をお祈りします。

太田さんとは京都大学の同窓生であったことから、私は伊那市職員として若い頃から親しくさせていただき、また大変お世話になりました。

太田さんは大学卒業後県職員となり、田中知事誕生後には、知事と高校(松本深志)が同窓であったこともあり、若くして部長に抜擢されました。その後阿部知事(田中知事時代の副知事)が誕生してからは、副知事に抜擢され2期務められました。

太田さんは副知事時代から持病がありましたので、私は市長という激務にあたることに不安を覚えました。首長は責任が重く、24時間365日休みなしの大変な仕事です。

2017年9月には太田知事が上伊那に調査に来られましたので、国道153号伊駒アルプスロードの予定ルートについて現地調査をしていただきました。当時は事業着手前でしたが、私の地元が予定ルートに当たっており、このルートが地域を分断することから、ルートを変更してもらうよう要望しました(写真は私の事務所の前で太田副知事と)。

残念ながら、予定ルートは変更されることなく都市計画決定され、ルートが確定してしまいました。

 


県議会が開会

11月27日(木)に、県議会11月定例会が開会しました。

27日には議案が提出され、知事から提案説明がありました。

知事は、提案説明の中で「国の経済対策への対応、ツキノワグマ対策の推進、安全安心な出産環境の確保、県立高校の環境整備等に対応するための補正予算案を編成した」などと述べました。

議案は、総額65億円の一般会計補正予算案など44議案です。

なお提案説明の中で、海外との連携強化、長野県石油商業組合に対する排除措置命令、働きやすい職場環境づくりの推進、県と市町村の連携による行政体制最適化などについても触れました。

議案については、12月8日(月)から11日(木)に開催される各常任委員会で審議されます。私は環境・文教委員として補正予算等の議案の審議に参加し、質問や提案を行います。

会期は16日間で、12月12日(金)に閉会します。

なお、27日には全国都道府県議会議長会からの10年表彰状が県議会議長から伝達されました(写真)。これも、支援者の皆様や家族のお陰であり、今後仕事で恩返しをしたいと思います。