月別アーカイブ: 2020年11月

コロナと科学

 

新型コロナの感染拡大が続いています。

このまま感染者が増えると、医療機関では患者の受け入れ能力を超え、医療崩壊になる可能性があると言われています。

GOTOトラベルの旅行先として感染拡大地を除外しても、感染拡大地出発の旅行は認められていることから、当然のこととして感染者は増えると考えられます。

政府は感染拡大地への旅行を制限するのは、旅行先で感染した場合に医療機関が受け入れ困難になることを防ぐためとしていますが、感染拡大地から地方へ旅行し、旅行先で発症した場合には、地方の医療機関も受け入れ困難になる可能性はあります。

私は、感染拡大地へ行くことも感染拡大地から出ることも一定の制限をすべきと考えます。当然GOTOトラベルの対象からは除外すべきです。

過日世界的な歴史学者・哲学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏著作「緊急提言パンデミック」(河出書房新社)を読んでいたら、大変示唆に富む記述がありました。

「国民の責任として、科学の確かさを信頼し、科学的裏付けのある指針を実行に移すこと。」「評価の高い専門家が示す指針に従うことが私たちの務め。」「私たちが科学を信頼すれば、この危機を容易に乗り越えることができる。」「この数年間、無責任な政治家たちが科学や公的機関や国際協力に対する信頼を、故意に失ってきた。」と述べています。

米国のトランプ大統領のコロナに対する姿勢は、まさに科学の否定でした。そして、結果として世界一のコロナ大国になりました。自らマスクを否定し、感染しました。

私はコロナへの対応は、ハラリ氏が指摘するように、政治も国民も科学の力に頼ることだと思います。

政府のコロナ対策分科会の意見を、もっと尊重して対策を実行すべきです。政治家は医療の専門家ではありません。

私は日本学術会議の委員の任命に関しても、科学者を排除するような政府の論理は理解できません。


県議会11月定例会が開会

11月26日(木)に県議会11月定例会が開会し、知事から新型コロナに対応する一般会計補正予算案など31議案が提出されました。

補正予算案の主なものは、コロナ関連として医療供給体制の確保、事業者への支援などです。

12月1日から4日までは一般質問が行われますが、私は1日(火)に質問に立ち、「リニアバレー構想」、「県のDX戦略」、「県の人事制度」の3項目について知事等に質問と提案を行います。

質問・答弁の内容については、9月議会の内容と合わせて来年「県政だより」(春号)を作成し、新聞折込や県政報告会などでお知らせする予定です。

12月7日から9日までは各常任委員会で議案の審査が行われますが、私は県民文化・健康福祉委員会の委員長として出席します。

なお議会の会期は、12月11日(金)までの16日間です。

11月26日には自民党県議団の政調会が開催され、副会長として出席しました(写真)。

当日は、来年度予算に関する知事への提言書の内容を検討したり、議会に提出する議員提案の意見書の検討などを行いました。

今議会はコロナの感染が拡大し、インフルエンザの感染も予想される中で開催されますので、感染しないように注意しながら活動を行っていきます。


金鳳寺で屋根葺替工事

伊那市富県北福地にある曹洞宗「金鳳寺」(きんぽうじ)では、現在本堂の屋根葺替工事が実施されています。

11月23日(月)には現地見学会が開催されましたが、私も檀徒であることから参加しました。

この寺は1480年に創設されましたが、3回の火災に遭っています。火災後の1813年(文化10年)には現在の本堂が建設されました。

本堂は茅葺ですが風雨により傷みが酷かったことと、屋根の維持管理が大変なため、今回は銅板により葺き替えています。合わせて耐震工事も実施します。

工事は伊那市の宮下建設㈱が請け負い、工事費は1億4千万円、工期は今年6月から来年5月となっています。

茅の屋根は相当の厚みがあり、元の屋根の外側の位置に銅板を葺くためには、下地の工事(梁や柱などの骨組み)が大掛かりになります(写真)。

当日は屋根工事に使用する銅板が用意され、銅板の裏側に参加者の名前やメッセージなどを書き込むことができるため、私も家族の名前や祈願する言葉を書きました。

これからは永く銅板の屋根が本堂を守ることになりますが、銅板に刻んだ文字が寺の末永い繁栄と家族の幸福・健康につながることを願います。