月別アーカイブ: 2018年9月

春富中学校の文化祭を見学

9月28日(金)・29日(土)に、伊那市立春富中学校の文化祭「矢羽祭」が開催され見学しました(写真は生徒玄関前の歓迎アーチ)。

今年で54回目を数えましたが、私は統合してできた春富中学校の、新築したばかりの校舎に入学しました。54年も前のことですが、入学した頃が懐かしく思い出されます。

私は来賓として開祭式にも出席させていただきましたが、生徒の皆さんの手作りによる楽しい式であり感動しました。

式の中で、生徒会長の北原小遥さんは「ステージ発表などは緊張するが、緊張するのはやる気がある証拠。大いに緊張してやりましょう。」と文化祭に臨む意気込みを述べました。

主催した生徒会は、この文化祭を生徒同士が気持ちを一つにして信頼を深めることと、地域や家族や先生への感謝を表す機会と位置づけており、大変素晴らしいことだと思います。

文化祭の内容は、「地域に感謝する会」、作品展示、スポーツフェスティバル、部活動発表、音楽会など多彩でしたが、「地域に感謝する会」では祖父母を招待してのステージ発表がありました。

祖父母の皆さんは、自分の孫が活躍する場面を、目を細めながら楽しんでいる様子でした。

私の中学時代は、楽しい思い出がいっぱいあります。今でも交際している友人もいます。

あの頃は、将来の自分を想像することはできませんでしたが、経験したことは今の自分に生かされていると思います。

勉強したことより、級友や先生などとの様々な交流の中で、学んだことが多いのではないかと思います。

そして、いくつになっても同級生を「○○君、○○さん」と呼び合えるのは、嬉しいことです。

あの頃好きだった人は、今頃どこで何をしているのかなどと考えると、あの頃にタイムスリップして少年の気持ちになれるのも不思議なことです。

いつまでも、少年の純粋な気持ちは忘れたくないものです。


ふれあい広場が開催

 9月23日(日)に、伊那市福祉まちづくりセンターで伊那市社会福祉協議会主催の「ふれあい広場」が開催され、地元県会議員として参加しました(2枚目の写真は社会福祉協議会HPより)。

このイベントは広く市民の皆さんが参加して、人と人との触れ合いや交流を通して、誰もが住みよい福祉のまちづくりについて考えることを目的に毎年度開催しています。

参加団体は、障害者団体・福祉介護施設・伊那養護学校・赤十字奉仕団・ボランティア団体などで、多くの個人ボランティアも参加しました。

当日は絶好のイベント日和となりましたが、市内外から多くの皆さんが集まり、各種販売や飲食、展示やステージなどを楽しんでいました。

私は開会式で、「私たちは障害の有無に関係なく、その人らしく生きていける社会の実現を目指している。

最近のニュースとして、政府や地方自治体による障害者の雇用に関する水増し問題が明らかになった。

水増し報告がなければ、障害のある皆さんの雇用の機会が確保されていたはずであり残念。

水増し報告は、行政が障害者の雇用を抑制しようとする意図があったのではないかとの指摘もある。行政は本来、率先して障害者の雇用を促進すべき。」

とあいさつしました。

私は、今後県会議員として障害のある皆さんの雇用の拡大に向けて、しっかり活動していきます。


「イグ・ノーベル賞」を堀内氏が受賞

独創的でユーモラスな科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の医学教育賞を、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の消化器病センター長の堀内朗氏が受賞しました。

堀内氏は大腸内視鏡検査の痛みを減らすため、座った姿勢で肛門に内視鏡を挿入する方法を研究しましたが、自らが患者役となって体を張った研究が評価されました。

しかし、座って挿入する方法は患者によって感じる不快さにばらつきがあるなどの問題点が判明したため、研究は途中で終了しました。

その後堀内氏は、内視鏡検査時の全身麻酔の導入や、検査時に見つかったポリープを検査と同時に除去するなど、日本では新しい手法を次々に取り入れました。

麻酔による検査は、患者が知らない間に苦痛もなく終わり、検査が終われば間もなくして車の運転も可能です。

検査時にポリープが見つかった場合、検査と同時に除去すれば日を改めて除去手術をする必要がないため、患者からは喜ばれていますし、現在では同様の方法が一般的になっています。

08年からは予約不要の内視鏡検査を始めましたが、評判を聞いて全国各地から患者が集まっているそうです。

長野県内のがんの部位別死亡者数(平成27年度)は、肺が1位、大腸が2位、胃が3位となっており、大腸がんによる死亡者が多いのが特徴です。

堀内氏は大腸がんの患者が増えている中で、内視鏡検査を気軽に受けられる環境づくりに熱心に取り組んでいますが、大腸がんによる死をゼロにするために、是非検査を受けて欲しいと訴えています。

堀内氏は上伊那郡飯島町の出身で、伊那北高校から信州大学医学部に進学し、米国留学などを経て1999年から昭和伊南総合病院に勤務しています。そして、この病院で内視鏡に関する研究を始めました。

県内では医師不足が大きな課題となっていますが、堀内氏のように様々な経験を経て故郷の病院に勤務していただけるのは大変ありがたいことで、今後は県としても故郷で働く医師を増やすための対策を充実する必要があると考えます。