月別アーカイブ: 2018年7月

特別養護老人ホームで夏祭り

7月28日(土)に、伊那市東春近にある特別養護老人ホーム「みのりの杜」で夏祭りが開催され、地元県会議員として参加しました。

この施設は、平成27年4月に「社会福祉法人高遠さくら福祉会」が東春近原新田に開設しました。

私の自宅から歩いて10分のところにあり、施設の南側は集落と農地が広がり、西には中央アルプスが見える環境にあります。周囲をさえぎるものがないため、四季の変化を感じながら生活することができます。

施設は広い敷地に建設され、居室などはゆったりとした空間が確保されています。

長期入所29人、短期入所11人の定員で、現在はぼぼ満床の状態です。入所者に対する職員の対応が良いと、評判の施設です。

施設は地域に開放されており、地域の皆さんの趣味や文化活動などにも利用されています。

祭りは、開会式、ステージ発表、抽選会があり、食事屋台を楽しむことが出来ます。

入所者や家族の皆さん、近所の皆さんなど大勢が集まり、このイベントを楽しんでいました。

ステージ発表では、春富中学校(東春近)の吹奏楽部60人による演奏がありました(写真)。

吹奏楽部は最近力を付けてきており、各種コンクールでは素晴らしい成績をあげています。

吹奏楽部は、福祉施設のイベントや地域のまつりなどに積極的に参加しており、地域の皆さんからは大変喜ばれています。

しかし、学校に備えてある楽器では不十分なため、楽器の確保が大きな課題になっています。仕方なく個人で購入するケースも多いようです。

私は開会式で「常に地域に開かれている施設であり、大変ありがたい存在。災害時には避難施設としても活用でき、地域の安心感につながっている。介護施設の運営は介護人材の確保など厳しい環境にあるが、頑張っていただきたい。」と祝辞を述べました。


河川・治水・砂防促進期成同盟会の総会

 

 7月27日(金)に、伊那市役所で「伊那市河川・治水・砂防促進期成同盟会」の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

この会は、市内を流れる大沢川・小黒川・小沢川・棚沢川の治水・砂防事業を促進して、地域の安全を確保するために設置されています。

今年は「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」により、西日本を中心に広い範囲で未曽有の被害が発生し、死者219人・行方不明者10人という最大級の被災者が出ました。その後日本全体が災害とも言える異常高温に襲われており、被災地の復旧作業を困難なものにしています。早期の復旧・復興を願うばかりです。

昨年は「平成29年7月九州北部豪雨」の発生により、大きな被害を受けたばかりですが、2年続きで巨大災害の発生という異常事態となっています。

近年はゲリラ豪雨が多発していることから、早急に可能な対策を打たなければなりません。治水や砂防などのハード事業を計画的に実施するとともに、ソフト面での防災体制の整備も不可欠です。

ハザードマップの見直しや、自主防災会の体制の充実、国・県・市町村・防災関係機関や地域の迅速な情報共有体制の充実も大切です。

排出CO₂削減などの地球温暖化対策を進めるとともに、災害に強い森林づくりも進めなければなりません。

7月豪雨(西日本豪雨)では、ダムの放流量と下流域への情報伝達が課題となりましたが、天竜川水系では三峰川の美和・高遠の2つのダムと諏訪湖の釜口水門の放流量とそれに伴う下流への影響予測の判断が大変重要であり、今後関係機関の情報伝達体制の充実が求められます。

安全安心の地域づくりのためにも、この同盟会の活発な活動が重要です。


議会運営委員会が県外調査を実施(2)

県議会・議会運営委員会の県外調査が7月12日(木)13日(金)の両日に実施され、委員として参加しました。

今回は、北海道大学公共政策大学院と北海道議会を調査しましたので、その主な内容を2回に分けてお知らせします。

2回目は、北海道議会です。

① 北海道庁舎

・ 北海道庁舎は、駅から歩いてすぐの場所にあります。

・ 旧庁舎は明治21年に建築されたレンガ造りの西洋館で、国の重要文化財に指定されています(写真は議会棟側(背面)から撮影したもの)。

・ 現在は庁舎としての機能は無く、道立公文書館として利用されています。

・ 議会庁舎(本庁舎の別棟)は耐震化されていないため、現在新築工事を行っています。

② 札幌大学との包括連携

・ 政策提言を行うなど議会を活性化し、様々な地域課題に対応するため、知的資源が集積する道内の大学と相互連携を行うことになり、目的が一致した札幌大学と包括連携協定を2016年度に締結しました。

・ 連携の内容は3項目あります。

ア 議会の政策形成・調査=議員研修会・議会委員会などへの講師の派遣

イ 大学の人材育成・教育の充実=議員と学生の意見交換会の実施、学生の議会傍聴、学生のインターンシップ

ウ その他=共同研究、大学図書館と議会図書室との交流

③ 札幌大学の地域連携

・ 同大学は地域に根差した大学として、道内の各市町村から首長を招き、学生や住民を対象とした「北海道市町村長リレー講座」を平成18年度から開催しています。

・ また、美唄市、厚真町、新得町など道内の自治体との連携事業も積極的に実施しています。

・ 同大学は、これまで道内各地域とのつながりを持ちながら教育活動を展開してきたことから、連携に熱心な道議会と連携協定を締結しました。

長野県議会では、今年度から新たな取組として、大学生の議会傍聴や議員と学生の意見交換会を実施しますが、今回の道議会の調査内容は県議会の活動に大変参考になると思います。