4月10日(月)に、伊那市の伊那公園で「伊那節まつり」が開催され、地元県会議員として参加しました。
このまつりは、昭和35年(1960年)に伊那公園内の東大社の鳥居の近くに、「伊那節発祥の地」の記念碑が建てられてから、毎年桜の時期に合わせて開催されています。
今回は、58回目となりました。
伊那節は、古くは「おんたけやま」(御嶽山)と呼ばれた馬子唄です。
元禄9年に「権兵衛峠」が開削され、以来伊那と木曽の交流が盛んになりました。
権兵衛峠を行き来した馬子たちが口ずさみ、広く伊那の地域で歌われるようになったようです。
私が、子供の頃は宴席や祝いの席では、必ずこの唄が歌われました。
この唄が出ないと、宴席はお開きにはなりませんでした。
「木曽へ木曽へとつけだす米は 伊那や高遠のあまりごめ」という歌詞があります。
これは、木曽地方では米の生産適地が少なく、米不足に悩まされていたため、峠を越えて伊那や高遠の米が、木曽に運ばれていたことを表しています。
まつりでは、伊那節保存会の皆さんによる歌と踊りが披露されました(写真)。
伊那節は、伊那市にとっては大切な文化であり、後世に伝えていかなければなりません。