県議会委員会が現地調査(2)

4 西駒郷

・ この施設は、駒ケ根市と宮田村にまたがる15万㎡の広大な敷地に設置された知的障がい者支援施設です。

・ 昭和43年に開所され、その後様々な機能が追加されて今日に至っています。

・ 定員は、居住系が125人(現在95人入所)、日中系が215人(現在195人通所)です。

・ 職員数は180人で、うち支援員は130人です。

・ 施設の老朽化が課題となっており、すでに使用しなくなった施設も残っており解体が必要です(写真は解体を予定している旧職員住宅)。

 

5 諏訪児童相談所

・ この機関は、諏訪地域全市町村と上伊那地域のうち伊那市・辰野町、箕輪町、南箕輪村の10市町村を対象としています。

・ 近年虐待事案が増加するなど、業務が増加していますが、職員体制の増強が追い付かないため、職員の皆さんは大変苦労しています。

・ 市町村との連携や役割分担が重要ですが、市町村によっては担当職員が頻繁に異動したりして対応に温度差があることが課題です。相談所としては、市町村において専門的な知識や経験のある職員の配置や、長期間にわたり在籍することを希望しています。

・ 管轄区域が広いため、虐待対応など迅速な行動が必要な場合に、中々タイムリーな行動が取れない場合があることも、大きな課題です。

 

6 公立諏訪東京理科大学(茅野市)

・ 1990年に、学校法人により短期大学として設立され、2002年に大学が開学しました。

・ 受験者数が減少するなど大学運営が厳しくなる中で、2018年に諏訪地域6市町村による一部事務組合立に改編されました。

・ 現在は、2学部定員300人の工学系大学です。県内出身者の割合は28%ですが、公立化により偏差値が上昇したため、県内出身者数が減少(10年前は約7割)しています。

・ 卒業生は、県内等の優良企業に就職したり、大学院へ進学しています。

・ 大学経営は安定しており、公立化の効果が出ています。