月別アーカイブ: 2021年7月

6月議会で一般質問(4)

Ⅱ 女性の尊重について(1)

1 人口減少の原因と対策について

Q1 長野県の人口減少の原因をどう分析し、県では人口の減少を緩和するために、これまでどのような施策を実施し、どのような成果をあげているのか? また、今後どのように施策を進める方針か?

A1(知事)

  特に20歳前後の皆さんが県外に転出して中々戻ってこないという社会減が、本県の人口減少の大きな要因。この対策として、妊娠から子育てまで切れ目ない支援体制の構築や、教育環境の整備、移住政策等に取り組んできた。若い世代が安心して子どもを生み育てられる県になるように、また企業や人材をひきつけられる魅力ある地域となるよう、様々な施策を総動員して取り組んでいく。

 

Q2 長野県では若い女性の県外への流出超過の実態があるが、現状をどのように認識し、その原因をどのように分析しているのか? 

A2(知事)

特に20~24歳の女性の転出超過が男性の1.5倍近い。このうち約9割が東京圏への転出超過。女性については「公共交通機関が便利、都会の暮らしが好き」ということで、県外への就職を選ぶ傾向が強い。本県の魅力を若い世代に分かりやすく伝えていくことが大切。若い世代を対象とした意識調査を今後も随時実施していく。

 

Q3 県では若い女性の流出超過を抑止するために、今後どのように対応していくのか?

A3(企画振興部長)

20代前半の流出抑制については、就職活動期の若者に伝わる効果的な情報発信が必要。20代後半以降の世代については、引き続き子育てや教育環境の整備、暮らしやすく魅力的な街づくりなどの取り組みを着実に推進する。

 

 

 


ハッチョウトンボを観察

7月4日(日)に、伊那市富県新山の「新山トンボの楽園」でハッチョウトンボ観察会が開催され、見に行きました。

このイベントは、新山トンボの楽園を育てる会(北原幸人代表)が毎年この時期に開催しています。

このトンボは世界で最も小さい部類と言われており、体長は2cm程度で、オスは美しい赤色(写真)、メスは黄色の縞模様です。

育てる会によると、生息地としては国内有数とされています。5月下旬から羽化が始まり今が最盛期で、8月中旬頃まで見ることができます。

環境が良い湿地帯にしか生息しないため、この地の自然環境がいかに優れているか分かります。

広さ2haの園内や周辺では、40種類ものトンボを観察することができます。

ハッチョウトンボは園内の草の中で活動しており、草の丈より低い位置を飛び回るため、トンボを見つけるのは一苦労です。

当日はあいにくの雨模様でしたが、親子連れなど多くのファンが訪れていました。

天気が良ければ、トンボが乱舞する様子を見ることができますが、雨の中でトンボは草にとまって羽を休める姿が見られました。

この楽園は、10数年前にトンボの生息が確認され、地元の皆さんが生息地の保護や園内の整備を行ってきました。

湿地帯のため木製遊歩道が設置されており、園内を見て回ることができます。

遊歩道は老朽化しているため、県の元気づくり支援金を得て、3年をかけて順次改修する計画になっています。


河川治水・砂防促進期成同盟会の総会

7月5日(月)に、伊那市役所で「伊那市河川治水・砂防促進期成同盟会」の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

この会は、市内を流れる大沢川・小黒川・小沢川・棚沢川の治水・砂防事業を促進して、地域の安全を確保するために設置されています。

近年はゲリラ的な豪雨が多発していることから、改善が必要な箇所については早急に対策を進めなければなりません。

また河川内の立木や堆積土砂は、豪雨時には下流の災害を大きくすることから、計画的な除去が必要です。

私はあいさつの中で、「過日の熱海市の土石流災害は、死者・行方不明者が多数出るなど悲惨な結果をもたらした。今回の災害は、土地開発における課題が見えた。また、近年設置が進んでいる太陽光発電施設については、危険地域などへの設置規制の強化も検討すべきである。」と述べました。

1年前には熊本県などで豪雨災害が発生しましたが、毎年のように大規模な自然災害が全国各地で発生しています。

防災対策は、ハード・ソフトの両面で対応しなければなりません。

特に災害発生時前には一刻も早く避難して、自らの身の安全を確保しなければなりません。

そのために、地域をあげてハザードマップを作成したり、災害発生を想定した話し合いを行う必要があります。