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こどもの日と少子化

5月5日(金)は、こどもの日です。子どもの人権を尊重し、こどもの幸福を願い、合わせて母親に感謝するのが趣旨です.

子どもは社会や地域や家庭の宝ですから、趣旨は大変いいことですし、母親に感謝することも大切なことです。

以前は端午の節句に、こいのぼりを飾る家が多かったのですが、最近ではめっきり減って、私の自宅周辺でも余り見られなくなりました(写真は自宅近くの民家)。

こどもの日には、皆で喜びを分かち合いたいものですが、一方少子化という現実があり、手放しでは喜べない面もあります。

私が生まれた昭和27年には、子どもの数(14歳以下)は3000万人もありましたが、現在は1570万人と半減しています。

政府では、現在の合計特殊出生率1.45人を2025年までに1.8に引き上げ、「50年後も人口1億人を維持する」という目標を掲げていますが、現状のままでは達成は無理です。

政府は 少子化対策に取り組んでいるものの、保育園などの待機児童数はこのところ増加しています。

子どもの数が減少していながら待機児童が増加しているのは、保育園などの整備が進んでいないことなどが原因です。

これは、保育園を運営する自治体や事業者が、このまま少子化が進んだ場合、将来定員割れを起こす可能性があり、施設の整備に積極的になれない背景もあると考えられます。

私の住む地区では転入者が多く、子どもが大勢いてにぎやかですが、市内でも子どもの数が減少している地区があり、保育園の存続問題が起きています。

子どもの声が聞こえてくるにぎやかな地域にするために、私たちに何ができるのか、政府や自治体は何をすればいいのか、こどもの日に当たって考えたいものです。


春うらら

4月末のある日に、市内の竜東地区をウォーキングしました。

快晴の穏やかな暖かい日で、街並みの美しさを楽しむことができました。

日影地区には、茅葺屋根の大きな民家がありました。民家のはるか彼方には、残雪が輝く中央アルプスが見えました(写真)。

この景色には感動しました。まさに絵になる景色です。

茅葺屋根の家も、市内では随分少なくなりました。屋根修理材の茅の入手が困難になり、職人がいなくなったのが原因です。

私の家も20数年前までは茅葺屋根でした。冬は大変寒かったのを覚えています。

このすばらしい景色を見ながら、「春うらら」だなあと感じました。

「春うらら」と言えば、フォークシンガーでもある作曲家の田山雅充の楽曲で、昭和51年の作品「♪春うらら」を思い出しました。

「♪みぞれ混じりの春の宵 二人コタツにくるまって~~~ああ..ああ 春うらら」という歌詞です。

この曲は大変評価が高く、当時の音楽祭で多くの賞を獲得しました。

田山さんは、南沙織のヒット曲「人恋しくて」など多くの優れた作品を世に出しています。

伊那の春も結構いいものだなあと実感できた日でした。


「高烏谷ハイキング」が開催

5月3日(水)に、新緑が美しい高烏谷山を歩く「高烏谷区民ハイキング」が開催され、地元県会議員として参加しました。

高烏谷山(たかずやさん)は、伊那市富県と駒ケ根市にまたがる標高1331mの山です。

このイベントは、富県地区の人々が山頂を目指して、通称「高烏谷スカイライン」を歩くもので、地区ごとに集団で歩きます。

今回は50回目の節目を迎えましたが、子どもからお年寄りまで幅広い年代の人々が大勢参加しました。

歩き始めてから2~3時間で山頂近くの「つが平」に到着し、ここで参加者全員が集まって交流会を開催します。(写真:つが平から見る中央アルプス)

交流会の中で、富県地区にある富県小と新山小の全校児童が、それぞれの校歌を歌って交流しましたが、とても感動的でした。

山頂からは中央アルプスと南アルプスを見ることができ、眼下には伊那谷の大パノラマも見ることができることから、眺望の良いスポットとして有名です。

スカイラインは、山頂近くまで車で行くことができますので、是非気軽に訪れて欲しい場所のひとつです。