女子プロテニスプレーヤー、大坂なおみ選手(国籍は日本。写真:信毎web)は、ニューヨークで開催された全米オープンに人種差別への抗議の意思表示をするため、白人による暴力などで死亡した黒人の名前入りのマスク7枚を用意して出場しました。
大坂選手は、「私はアスリートである前に黒人女性だ。テニスよりも重要なことがあると感じている。白人が多数を占めるスポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向へ踏み出せると思う。」と語っていました。
大坂選手は1回戦からこのマスクを着けて登場し、9月12日に行われた決勝に勝って7戦全勝で優勝したため、7枚すべてのマスクを着用しました。
この行動は世界中のメディアに取り上げられ、黒人差別に関する関心を高めたことは高く評価されています。
大坂選手の抗議活動は自身に大きなプレッシャーのかかるものだったでしょうが、強い精神力でこれを見事に乗り越えてチャンピオンとなりました。
私は8月30日のブログで、「テニス大坂選手こそ世界チャンピオン」とこの勇気ある抗議活動のすばらしさを讃えました。
ブログの作成は1回戦終了時のものでしたが、大会を制して優勝したことは立派としか言いようがありません。
大坂選手の行動が、いつかは大きな人種差別撤廃への動きにつながることを願っていますし、私たち日本人もあらゆる差別の撤廃に向けて行動しなければならないと考えます。