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議会常任委員会の県内調査を実施(3)

8月31日(月)・9月1日(火)の2日間にわたり県議会県民文化・健康福祉委員会の県内調査を実施し、委員長として参加しました。

今回は、中南信地区にある県関係の現地機関等です。

調査の主な結果を3回に分けて報告する3回目です。

5 中信消費生活センター(松本合同庁舎内)(省略)

 

6 松本児童相談所・波田学院(松本市波田)

① 松本児童相談所(写真)

・ 所長以下33名の職員が配置されています。

・ 業務の増加に伴い、児童福祉司・児童心理司を増員しています。

・ 近年は児童虐待の相談対応件数が増加しており、警察経由の案件が増加しています。このため警察との協定を締結して、連携を密にしています。

・ 一時保護所を運営しており(県内2カ所)、昨年度は87人(実人員)を保護しました。そのほとんどが虐待によるものです。

 

② 波田学院(松本児童相談所のそば)

・ この施設は児童自立支援施設(児童福祉施設)で、不良行為をしたり、する恐れのある児童や、家庭環境その他の理由により、生活指導などを要する児童が入所し、必要な指導を受けることにより自立を支援することを目的にしています。

・ 職員数は19名です。

 

・ 将来家庭や地域で社会人として自立した生活ができるよう、次の4項目を柱に支援を行っています。①生活支援、②学校教育(波田小学校・波田中学校の分校)、③作業活動、④家庭や関係機関との連携

・ 全員が寮(3棟)で生活し、職員が寝起きを共にしながら指導を行います。

・ 入所理由は、窃盗、乱暴・反抗、性的悪戯などが主なものです。

・ 現在11人が入所(定員27人)しており、入所時期は小学校5年生~中学校3年生が多くなっています。

・ 目標を達成すると退所することになり、復学(約7割)、養護施設などへ移行などが主なものです。

 


議会常任委員会の県内調査を実施(2)

8月31日(月)・9月1日(火)の2日間にわたり県議会県民文化・健康福祉委員会の県内調査を実施し、委員長として参加しました。

今回は、中南信地区にある県関係の現地機関等です。

調査の主な結果を3回に分けて報告する2回目です。

3 諏訪湖周サイクリングロード(長野県自転車活用推進計画。諏訪市)

・ 長野県自転車活用推進計画では、長野県1周モデルルートの構築を目指し、「諏訪湖周」・「北アルプス」を先行区間に位置づけ、整備を進めています。

・ 諏訪湖周では、諏訪市・岡谷市・下諏訪町、県が整備区間を分担しています。

・ 今回調査したのは県整備の区間で、サイクリングロード(センターラインあり)とジョギングロード(赤い舗装)を分離しているため、安全性が確保されています(写真)。

 

4 男女共同参画センター(岡谷市長地)

・ 昭和59年に「婦人総合センター」として設置され、平成13年に現在の名称に変更されています。

・ 施設は鉄筋コンクリート3階建・床面積は3,352㎡で、事務室、ホール(504席)、研修室3部屋、視聴覚室兼音楽室、調理実習室、生活技術講習室を備えており、様々な研修やイベントなどに幅広く使用されています。

・ 主な事業は、研修、相談、情報発信などとなっています。

 

〇 男女共同参画センターにおいて組合立諏訪中央病院・岡谷市から要望

・ 新型コロナに関して組合立諏訪中央病院と岡谷市から県議会に対する要望を受け、組合長(茅野市長)・岡谷市長と意見交換を行いました(写真)。

・ 要望内容は諏訪中央病院及び岡谷市民病院の経営に関して、コロナの感染患者の受入や受入準備のための空床確保(諏訪14床・岡谷14床)などにより巨額の収入減(岡谷では4月~7月で3億円)が生じているため、国や県に対して財政支援を要望するものです。

・ また、現在県が進めている「地域医療構想」に関して、国では公立・公的病院の病床の削減を目指していますが、これは自治体病院が担っている役割を正しく評価していないからであり、改めて適切に評価するよう要望するものです。

 


議会常任委員会の県内調査を実施(1)

8月31日(月)・9月1日(火)の2日間にわたり県議会県民文化・健康福祉委員会の県内調査を実施し、委員長として参加しました。

今回は、中南信地区にある県関係の現地機関等です。

調査の主な結果を3回に分けて報告します。

 

1 こころの医療センター駒ケ根((独)長野県立病院機構。駒ケ根市)(写真)

・ この病院は昭和31年に県立の単科精神病院として開設され、現在は精神科医療(児童精神科・精神科救急医療など。129床)の公的中核病院としての重要な役割を果たしています。

・ 退院後の地域での生活を支援するため、デイケアや訪問看護・医療福祉相談にも力を入れています。

・ 令和2年からは、アルコール依存症や認知症の医療にも本格的に取り組んでいます。

・ 児童・思春期専門病棟(子どものこころ総合医療センター)を令和7年に開設すべく、本年度から検討を始めます。

 

2 長野県看護大学(駒ケ根市)

・ 平成7年に開学し、定員は80人(大学院修士16人・博士4人)です。

・ 県内からの入学者は70%ですが、卒業生の県内就職は55%となっており、県外就職者の割合も多くなっています。

・ 令和元年度卒業生の県内就職先は、信大病院8人、長野市民病院6人、伊那中央病院4人、昭和伊南病院2人などとなっています。

・ 令和元年度卒業生が就いた職種は、看護師73%、保健師13%、助産師9%などとなっています。

 

〇 看護大学において上伊那広域連合からの要望

・ 新型コロナに関して上伊那広域連合から県議会に対する要望を受け、本郷伊那中央病院長と意見交換を行いました(写真)。

・ 要望内容は広域連合が運営する伊那中央病院の経営に関して、コロナの感染患者の受入や受入準備のための空床確保(17床)などにより巨額の収入減(4月~7月で5億円)が生じているため、国や県に対して財政支援を要望するものです。