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春うらら

4月末のある日に、市内の竜東地区をウォーキングしました。

快晴の穏やかな暖かい日で、街並みの美しさを楽しむことができました。

日影地区には、茅葺屋根の大きな民家がありました。民家のはるか彼方には、残雪が輝く中央アルプスが見えました(写真)。

この景色には感動しました。まさに絵になる景色です。

茅葺屋根の家も、市内では随分少なくなりました。屋根修理材の茅の入手が困難になり、職人がいなくなったのが原因です。

私の家も20数年前までは茅葺屋根でした。冬は大変寒かったのを覚えています。

このすばらしい景色を見ながら、「春うらら」だなあと感じました。

「春うらら」と言えば、フォークシンガーでもある作曲家の田山雅充の楽曲で、昭和51年の作品「♪春うらら」を思い出しました。

「♪みぞれ混じりの春の宵 二人コタツにくるまって~~~ああ..ああ 春うらら」という歌詞です。

この曲は大変評価が高く、当時の音楽祭で多くの賞を獲得しました。

田山さんは、南沙織のヒット曲「人恋しくて」など多くの優れた作品を世に出しています。

伊那の春も結構いいものだなあと実感できた日でした。


「高烏谷ハイキング」が開催

5月3日(水)に、新緑が美しい高烏谷山を歩く「高烏谷区民ハイキング」が開催され、地元県会議員として参加しました。

高烏谷山(たかずやさん)は、伊那市富県と駒ケ根市にまたがる標高1331mの山です。

このイベントは、富県地区の人々が山頂を目指して、通称「高烏谷スカイライン」を歩くもので、地区ごとに集団で歩きます。

今回は50回目の節目を迎えましたが、子どもからお年寄りまで幅広い年代の人々が大勢参加しました。

歩き始めてから2~3時間で山頂近くの「つが平」に到着し、ここで参加者全員が集まって交流会を開催します。(写真:つが平から見る中央アルプス)

交流会の中で、富県地区にある富県小と新山小の全校児童が、それぞれの校歌を歌って交流しましたが、とても感動的でした。

山頂からは中央アルプスと南アルプスを見ることができ、眼下には伊那谷の大パノラマも見ることができることから、眺望の良いスポットとして有名です。

スカイラインは、山頂近くまで車で行くことができますので、是非気軽に訪れて欲しい場所のひとつです。


ふるさと納税と予算編成

総務省では、ふるさと納税の過熱した返礼品競争に歯止めをかけようと、納税(寄付)額の3割以下とする「返礼割合」や、「返礼品とすべきでない品目」を示した通知を、4月1日に全国の自治体に送付しました。

これを受けて、県内の各自治体では返礼割合や返礼品の見直し作業に着手しましたが、総務省の通知のとおりには見直しができない自治体もあるようです。

見直しにより「当初予算で見込んだ寄付額(歳入)を確保できない場合は、財源に穴が開き、事業の執行に影響が出る。」とする自治体もあります。

私は、そもそも確実性のない寄付をあてにして、予算編成を行っていること自体に無理があると考えます。

ふるさと寄付は、寄付者が任意に寄付先(納税先)の自治体と金額を決めるものですから、その年度にいくら寄付が集まるかは、予算編成時には分かるはずがありません。

地方の財政運営の指針である「地方財政法」の第3条は、「予算編成」について規定していて、「地方公共団体は正確に財源(歳入)を捕捉し、現実に即応してその収入を算定し、これを予算に計上(予算編成)しなければならない。」としています。

地方財政法に照らせば、寄付額が見通せない中で寄付額を算定し、予算に計上することはあってはならないのです。

私は、その年度の寄付額が確定した時点(年度末)で、寄付総額を基金(財政調整基金や目的基金)に積み立て、次年度以降に基金から必要額を取り崩して歳入予算に計上し、事業の財源に充てるという手法が望ましいと考えます。

健全財政を維持する観点からも、寄付に過度に頼らず、寄付はないものとして予算編成を行うくらいの姿勢が求められると思います。