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6月県議会の一般質問(5)

6月30日(金)に県議会の一般質問に立ち、知事・教育長などに質問や提案を行いました。

一般質問の質疑の内容は、5回に分けて報告します。

今回は最終回ですが、学びの改革(高校再編)について(3)です。

3 「新たな高校づくり」について(2)

・ 長野県においては医師の数が不足しているため、医学部への進学を目指す生徒の学習機会を保障する必要がある。

・ また、ものづくりや観光など県の産業を担う人材を育成していく視点が重要であり、そのための学科のあり方も考えなければならない。

Q2 医学進学課程を意識した理数系の探求学科又はクラスの設置を、各通学区に1カ所程度設置することが必要と考えるがどうか?

A(菅沼教育次長)医療を志す県内の高校生が医学部等を卒業した後、地域に戻って医療に従事することは地域の発展のためにも大変重要。各通学区の学科設置については、地域全体の今後の教育を考える中で検討する。

Q3 将来の県の産業を担う人材を育成するための専門的な学科の配置が重要であるが、今後どのように学科を再編・充実し、あるいは専門学科に係る高校を再編しようとしているのか

A(菅沼教育次長)地域の特性に応じて、専門分野を柔軟に学ぶことのできる学校や学科の充実が必要。今後は、単独の専門高校であっても学科間の関連性に配慮しながら学科を統合したり、総合技術高校や総合学科高校の設置を地域の特性を考慮しながら検討する。


6月県議会の一般質問(4)

6月30日(金)に県議会の一般質問に立ち、知事・教育長などに質問や提案を行いました。

一般質問の質疑の内容は、5回に分けて報告します。

今回は、学びの改革(高校再編)について(2)です。

2 高校再編について(2)

Q2 県では平成30年度以降に、「学びの改革 実施方針」に則り旧通学区ごとに検討を進め、「まとまったところから再編計画を策定し、校名を提示する。」としているが、ここでいう「まとまった」とは具体的にどのような過程を経て、どのような状況になることを想定しているのか?

A(教育長)今年度7・8月に開催する地域懇談会等を経て、地域において高校の将来像をどうするかという検討が始まると思われる。検討の場には県教育委員会として主体的に関わっていくが、各市町村の首長や市町村教育委員会・学校関係者・産業界代表等で「地域協議会」のような組織が立ち上がり、地域の総意となるような議論が展開される状況も出てくるのではないか。このような過程を経て、地域内で高校再編の方向性に関する一定の合意形成が図られたと判断できる状況を「まとまった」状況と想定している。

3 「新たな高校づくり」について(1)

・ 「探求的な学びを更に深める学科」の設置に関しては、例えばグローバル社会の中でリーダーとして活躍する人材などを育成することが要求される。

Q1 「探求学科」を設ける場合、同一校に理数系と人文社会系の両方の学科又はクラスを設置することが、保護者や生徒のニーズに合致すると考えるがどうか?

A(菅沼教育次長)既に設置されている飯山高校や大町岳陽高校も両系統の学科・コースを置いている。平成30年度に設置が決まった松本県ヶ丘高校の探究科も、2年の進級時に自然科学系の自然探究科と人文社会学系の国際探究科に分かれる仕組みをとっている。

※ 「探究学科」とは?

「学ぶ意欲が高く、より深い学びを志向する生徒が、十分に学びを深めることができる」学科


6月県議会の一般質問(3)

6月30日(金)に県議会の一般質問に立ち、知事などに質問や提案を行いました。

一般質問の質疑の内容は、5回に分けて報告します。

今回は、学びの改革(高校再編)について(1)です。

1 「学びの改革 基本構想」について

・ 今年3月に公表された「学びの改革 基本構想」は、県民の関心が低い。

・ 「学びの改革」とは何か、何故改革が必要なのか、学びの改革と高校再編の関係はどうかなど、広く県民に分かりやすく説明する必要がある。

※ 「学びの改革」とは?

「少子化が進み社会が劇的に変化している中で、より良い高校教育を保障するため、教育内容の充実と高校の再編を進める」改革。

Q1 今年3月に策定した「学びの改革 基本構想」について、現時点での感想は?

A(知事)基本的な認識・方向性は共有するが、まだ抽象的であると同時に大胆さが弱い。

Q2 「基本構想」に関して、県民の理解を得るために県では具体的に何を行おうとしているのか?

A(教育長)今年7~8月には、旧12通学区ごとの地域懇談会や、県内6地区での中学生及びその保護者との意見交換会を実施予定。地域懇談会では「基本構想」ついての説明し、意見交換を実施。10月に「学びの改革実施方針(案)」を公表する予定だが、パブリックコメントや地域懇談会、県議会での議論等を経て実施方針を策定する。

2 高校再編について(1)

・ 「学びの改革」を進めるために、「高校再編」のあり方は非常に重要。

・ 高校再編を行う上で最優先に考えなければならないことは、これからの高校生にとっていかに再編がメリットがあり、デメリットが小さいかということである。

Q1 現行の「第1期高等学校再編計画」を踏まえて、次期再編計画はどのように進めるのか?また、現行の再編計画を進めてきた中で、「学びの改革」に生かすべき課題は何か?

A(教育長)第1期では、総合学科高校や多部制・単位制高校等、新たなタイプの高校を設置し充実を図った。第1期では個別の高校を対象としたが、今回は地域の高校全体を総合的に検討する。今回は、社会の変化が激しいこれからの時代に向けて、学びのあり方を改革していくことが大きな特徴