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議会環境文教委員会で質疑(2)

【教育委員会】(その2)

 

2 教職員の懲戒処分

・ 6月の定例教育員会において、教職員の懲戒処分を決定した。

・ 2名のうち小学校の教諭は、体罰により「減給10分の1月」の処分。この教師は、「複数の児童に対して指の部分で体罰を数回行い、また「死ね」などの人格を否定する言辞を複数回発した」ことが処分理由。

・ 県教委の「懲戒処分の指針」では、体罰のうち「態様が特に悪質な体罰を行った職員」については、「停職、減給又は戒告」とすることとしている。

Q 「死ね」との発言は、特に悪質であり、教員としてあってはならないことであり、私は「減給」では軽過ぎるため「停職」とすべきと考えるが? 

A(課長) 過去の同様の例に照らして、「減給」が妥当と判断した。「停職」処分は、体罰により体に傷が残った場合に該当する。

【感想】(酒井) 体罰と人格否定の言葉により、子どもの心に深い傷が残る場合があり、身体の傷と同等に判断すべきであり、「停職」処分が妥当と考えます。

 

3 高校再編に関する施設整備

・ 先日上伊那農業高校を監査委員として監査を行った。その際、上伊那総合技術新校に関して、整備計画策定のために、今年の秋ごろにはプロポーザルにより設計業者を選定するとの説明があった。

Q 上伊那総合技術新校は10年以上先の開校予定であるが、現時点では新校の学科構成や教育内容等が明確でない中で、設計業者選定は時期尚早ではないか?

A(課長) 施設の基本計画の策定から基本設計、実施設計に至るまで相当の期間を要することから早めに手続きを進めている。

【感想】(酒井) 伊那新校では、諸手続きに長い期間を要したため、開校予定年度(令和10年)には校舎が完成しない事態になっています。この例を見れば、早目に手続きに着手することも理解できます。


議会環境文教委員会での質疑(1)

6月30日(月)から7月2日(水)まで議会環境文教委員会が開催され、委員として出席しました。私の質疑の内容について、3回に分けて報告します。

 

【教育委員会】(その1)

1 女性から選ばれる地域づくり

・ 私は過去4回にわたりこのテーマに関して、歴代の4人の教育長に一般質問を行ってきた。

・ 質問の中で、性別役割分担意識の解消や女性差別意識の解消、更には旧来からの慣習を改善するため、「全国一」と言われる長野県の公民館を活用することを提案した。

・ 4人の教育長の答弁は、私の提案を受けて、公民館活動を通じて活動を進めるとしている。

Q 現状は何の進展もない。県教委では4人の教育長の議会答弁を受けて、一体何をしてきたのか?

A(課長) 主に県生涯学習センターが行う公民館指導者等の養成講座などにより、女性から選ばれる地域づくりにつながる活動を進めてきた。

Q そうした対応では、地域の学びの機運醸成にはつながらない。県がリーダーシップを発揮し、市町村が公民館活動を通じた学びを進めるよう、全県的な取組を要請すべきではないか?

A(課長) 長野県公民館運営協議会、ブロック公民館運営協議会(県内4地区)、郡・市公民館運営協議会(21協議会)や、長野県公民館大会等の場で県教委から活動を要請するなどして、公民館長や公民館主事に直接訴えかけていきたい。

【感想】(酒井) 課長の答弁を受けて、ようやく活動を進めることが期待できます。


議会で一般質問(3)

Q7 ネクスコは、様々な対策を講じても事故件数が減少しない事態を重大に受け止め、道路の勾配やカーブの状況などを含めて、事故原因等を多面的に分析し、分析を踏まえて事故防止に繋がる対応を取るべきではないか?

A7(警察本部長)

 県警察としても、交通事故の発生状況を分析した上で、各種対策を講じることが肝要と認識しており、今後も交通事故の特徴等を的確に分析し、ネクスコと連携を図りながら、より一層の交通事故防止対策に取り組む。

Q8 事故が多発していることや重大事故が発生している状況は、まさに「異常事態」である。事故発生件数が減少しない状況下で、県民の命を守る立場にある知事として、これまでの事故防止対策は十分と考えているのか? 事故により誰一人命を落とさないためにも、ネクスコに対して更なる有効な事故防止対策を、早急に講じるよう申し入れるべきではないか?

A8(阿部知事)

 工事に伴う交通事故の発生は、県として「重大な課題」と受け止めている。ネクスコに対して、私からも直接事故に対する懸念を伝え、対策の徹底を求めてきた。まだまだ対策として、有効な手段を工夫・改善していかなければならない。岡谷JCTは長野県にとっては高速道路ネットワークの中で極めて「核」になる地点でもある。交通事故の多発は、県民や長野県を訪れる皆様の生命・財産に関わることであるため、県として問題意識をしっかり持って今後とも対応していく。

【考察】この工事により多くの皆さんは不便を強いられ、通行時に恐怖を感じています。通行者の声はネクスコや県・警察本部には中々届きません。そこで私は声を届けるために今回質問しました。質問により、少しでも状況が改善し、事故が減ることを願います。