10月24日(火)に「三峰川総合開発事業促進期成同盟会」の総会が伊那市役所で開催され、同会の顧問として出席しました(写真は同盟会から要望書が渡されました)。
この会は上下伊那の市町村で構成され、美和ダム再開発事業と戸草ダム建設の促進を図るために設置されています。
三峰川の治水は、天竜川や諏訪湖の治水に大きく影響することから、早急に治水能力を向上させなければなりません。
三峰川では度重なる甚大な豪雨被害を受けて、美和ダム上流域に多目的ダムである「戸草ダム」の建設が計画されました。
しかし、その後国や県の方針の転換があり、多目的ダムとしての「戸草ダム」の建設計画は中止となっています。「河川整備計画」では、戸草ダムについては「将来の社会経済情勢等の変化に合わせ、建設の実施時期を検討する」という方針が示されました。
近年気候変動に起因する豪雨災害が多発していることから、計画が中断している「戸草ダム」の建設に向けた検討を進めることが重要です。
熊本県では球磨川が氾濫して甚大な被害が出ていることから、過去に計画しながら中断していた球磨川上流の「川辺川ダム」について、方向転換して事業が進められています。
「戸草ダム」の建設に関係する用地の取得は、既に完了しています。建設に協力して地域外に移転を余儀なくされた皆さんのことも考えると、何としても建設を実現しなければなりません。