10月23日(土)に伊那市で県戦没者追悼式が開催され、県会議員として参加しました。
式典は、県出身の戦没者5万5千名の冥福を祈るとともに、戦争の悲惨さと平和の尊さを次代に継承することを目的にしています。
式典には、知事、県会議長、遺族会代表、県会議員、市町村長など県内各地から400人が参加しました。
式典ではまず知事式辞を読み上げ、その後戦没者に対して黙とうを捧げました。
次に、県会議長、県遺族会長、市長会長、町村会長が追悼の辞を読み上げました。
その後、地元の伊那弥生が丘高校の生徒がメッセージを朗読しました。
メッセージでは、戦時下に学徒勤労動員先の名古屋の軍需工場で戦死した同校生徒のことや、270名もの生徒が学徒勤労動員で派遣されたことなどが報告されました。
メッセージの中で生徒は、「今の自分たちにできることは、戦争を学び続けること。学び続ければ平和の意識を持ち続けられる。」と述べました。
その後、代表者が献花を行いましたが、私も献花を行いました。
前日には、長野県遺族会主催の「県戦没者遺族大会」が同会場で開催され、地元県議として参加しました。
終戦後76年が経過して、戦争を知らない世代が国民の9割を占める状況下で、先の大戦の記憶は風化し、国民は戦争の悲惨さや平和の尊さを忘れつつあります。
また、世界に目をやると各地で紛争が絶えず、罪のない多くの人々が犠牲になっています。
今を生きる私たちは、戦争の風化を防ぎ、平和について学習し、平和を次の世代に語り継いでいくことが求められています。
国は、唯一の被爆国として核のない世界平和を目指して、その責任を果たさなければなりません。
また国民は、戦争のない平和な社会の実現に向けて、学習や行動をしていかなければならないと思います。