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県議会委員会の現地調査(その1)

10月31日(火)から11月2日(木)までの3日間にわたり県議会産業・観光・企業委員会の県外調査が実施され、委員長として参加しました。

今回は、東京都・茨城県・福島県の委員会に関係する機関等の調査を行いました。調査の主な内容を3回に分けて報告します。

 

31日は、県東京事務所・銀座NAGANO及びCIC・Tokyoです。

【東京事務所】(全国都道府県会館に入居。職員数22名)

① 市町村・金融機関・不動産会社・ゼネコン等と連携して企業誘致活動を行い、令和4年度は8件の誘致を行った。

② 首都圏企業・県内企業・市町村と連携し、マッチング機会の創出等を行っている。

③ 国会議員との情報交換、中央省庁からの情報収集、県による国への要望活動を行っている。

【銀座NAGANO】(銀座にある信州首都圏総合活動拠点。県等職員数12名、長野県観光機構職員数33名)

① ショップスペース・イベントスペース・観光インフォメーションコーナー・移住交流・就職相談コーナーを設置している。来年で開所10年を迎える。

② 来館者はコロナ前は年100万人、販売額は年25億円程度。

 

【CIC・Tokyo】(ケンブリッジ・イノベーション・センター。1999年に米国マサチューセッツ州ケンブリッジにて創設。日本では虎ノ門に拠点を構えている。)

① 起業家のために作られたイノベーションの発信基地で、世界につながるイノベーションの発信基地として、世界中のイノベーター・投資家・企業がコミュニティーを創出している。

② スタートアップ企業のほか、大企業・地方自治体など250を超える企業団体が入居している。世界各地のパートナーと連携しコミュニティーを形成することで、起業家に必要なネットワークを提供している。

③ コーディネートスタッフの多くは、大学院修了者や博士の称号を持つ方々で、全員が英語は堪能(写真の右からの4名)。


西天竜発電所が竣工

県企業局が、大規模改修工事を進めていた西天竜発電所(伊那市小沢)がこの度完成し、10月27日(金)に現地で竣工式を開催しました。

私は、企業局を担当する県議会「産業観光企業委員会」の委員長として出席し、祝辞を述べました(写真はテープカット)。

この発電所は昭和36年に建設したもので、老朽化が進んでいたため、大規模改修工事が行われました。

発電のための水は、西天竜の灌漑用水(岡谷市の川岸地籍で天竜川から取水)の流末の余水を活用しています。これまで灌漑期は水量が確保できないため、発電は出来ませんでしたが、今回の改修により小水力で発電できる高性能の発電機を導入したため、年間を通して発電できます。

事業費は47億円で、発電(年間1800万kW、一般家庭5000世帯の消費量に相当)の全量を民間に売電します。

私は祝辞の中で、「今後計画が進められる三峰川上流域の戸草ダムが建設される場合には、企業局が水力発電所を併設することを要望する。」と述べました。


三峰川総合開発期成同盟会が総会

1024日()に「三峰川総合開発事業促進期成同盟会」の総会が伊那市役所で開催され、同会の顧問として出席しました(写真は同盟会から要望書が渡されました)

 この会は上下伊那市町村で構成され、美和ダム再開発事業と戸草ダム建設の促進を図るために設置されています。

 三峰川の治水は、天竜川や諏訪湖の治水に大きく影響することから、早急に治水能力を向上させなければなりません。

 三峰川では度重なる甚大な豪雨被害を受け、美和ダム上流域多目的ダムである「戸草ダム」の建設が計画されました。

 しかしその後国や県の方針の転換があり、多目的ダムとしての「戸草ダム」の建設計画は中止となっています。「河川整備計画」では、戸草ダムについては「将来の社会経済情勢等の変化に合わせ、建設の実施時期を検討する」という方針が示されました。

 近年気候変動に起因する豪雨災害が多発していることから、計画が中断している「戸草ダム」の建設に向けた検討を進めることが重要です

 熊本県では球磨川が氾濫して甚大な被害がていることから過去に計画しながら中断していた球磨川上流の「川辺川ダム」について、方向転換して事業が進められています。

 「戸草ダム」の建設に関係する用地取得は既に完了しています。建設に協力して地域外に移転を余儀なくされた皆さんのことも考えると、何としても建設を実現しなければなりません。