月別アーカイブ: 2019年9月

議会委員会の調査を実施(2)

 

8月29日(木)、30日(金)に議会総務企画警察委員会の中南信地域の県現地機関の調査を実施しましたので、主な内容を3回に分けて報告します。

3 「よこね田んぼ観光地化事業」(県事業)(飯田市千代地区)

・ 千代(旧千代村)には美しい棚田が広がる地区があり、この棚田は「よこね田んぼ」呼ばれています。「よこね」は、昔のこの地区の呼び名です(写真)。

・ 人口減と高齢化が進み農地の荒廃化が進む中で、地区の皆さんは棚田を千代地区の財産と位置づけ、文化的遺産として後世に受け継いでいくことを決定しました。

・ これを受けて、地区の保全委員会(平成10年設置)が農地を借り受けて栽培管理を行っています。

・ 棚田を活用して様々な活動を行い、地区の活性化、移住定住の促進、米加工品の生産(酒)、食育などを行っていますが、平成11年には「日本の棚田百選」にも選定されています。

・ 平成11年からは国県事業を活用して、土地改良、休憩施設や遊歩道の整備、管理器機類の整備、パンフレットの作成などを行っています。

 

4 飯田警察署(写真)

・ 施設の老朽化が進み業務スペースが不足しています。また進入路が狭く車両の出入りに支障を来しており、敷地も狭いため駐車スペースが不十分です。

・ そうした中で、施設の早期改築が課題となっていることから、県警察は警察署の改築を行い(年度は未定)、合わせて地域から要望されていた南信運転免許センターを警察署に併設して新設する方針を6月に示しています。


議会委員会の調査を実施(1)

8月29日(木)、30日(金)に議会総務企画警察委員会の中南信地域の県現地機関の調査を実施しましたので、主な内容を3回に分けて報告します。

この調査は、議会の会期中以外に委員会の所管業務の調査の一環として行うものです。

 

1 南信州地域振興局

・ リニア駅開通が8年後に迫る中で、リニアを活用した地域活性化策やリニア駅周辺のまちづくり計画が明確になっていないため、地域振興局がリーダーシップを発揮して議論を進めるよう、委員から意見が出されました。

 

2 旧飯田工業高校の施設の活用(飯田市)

・ 平成25年に飯田長姫高校と飯田工業高校が統合して「飯田OIDE長姫高校」が新設されたことに伴い、旧飯田工業高校の施設を活用して、平成31年3月に南信州広域連合が「産業振興と人材育成の拠点」(愛称「エスバード」)を設置しました。

・ この施設は、産官学連携による航空機産業を中心としたリーディング産業の創出と、航空産業や地場産業を担う人材の育成を目指しています。

・ 施設内には、「飯田工業技術試験研究所」もあり、航空機産業分野では国内唯一の実証試験機器を備えています.

写真は「防爆性試験評価装置」(試験品の動作や発熱により、周囲の爆発性ガスに引火しないことを評価)