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県道整備期成同盟会が総会を開催

8月21日(月)に、伊那市県道整備期成同盟会の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

この会は、市内にある20の県道(総延長111㎞)のうち重点的に整備が必要な4路線(西伊那線・芝平高遠線・沢渡高遠線・車屋大久保線。総延長44㎞。)の整備を促進するため、市長・議長・関係市議会議員・関係区長・地区道路整備促進組織の長で構成されています。

4路線の改良率は62%で未改良箇所が多いため、今後整備推進に向けて積極的に活動を行わなければなりません。

リニア関連道路である国道153号「伊駒アルプスロード」に接続する「沢渡高遠線」(富県地籍)と「車屋大久保線」(東春近地籍)については、「伊駒アルプスロード」の事業の進捗状況(9年後の完成を目指す)を見据えながら、計画的に整備する必要があります。

「西伊那線」は、上伊那広域連合の新ごみ処理施設(平成31年4月に稼働開始)に通じる重要路線ですが、美篶地籍が狭隘なため拡幅改良が必要です。現時点では改良に向けた準備が進められていませんが、新ごみ処理施設の建設に係る地元要望となっていますので、着実に事業を推進する必要があります。

「芝平高遠線」は、過疎地域である三義地区と長谷や高遠町中心部を結ぶ重要路線ですが、山室地籍が狭隘な状況です。平成18年の伊那市・高遠町・長谷村の合併協議の中で重要事業として位置づけられていることからも、早期の拡幅改良が必要です。

私は「長野県では交通対策の面で、松本空港へのアクセスの改善が大きな課題になっているが、アクセスの改善のためには道路整備は不可欠。伊那市内では国道の整備が進められているが、国道を結ぶ県道の整備が進まなければ、国道・県道のネットワーク機能が不十分であり、道路の整備効果が発揮できない。市内の県道は整備すべき箇所が多いため、予算の獲得が大きな課題であるので、事業の推進のために同盟会の関係者が連携して取り組んでいただきたい。」とあいさつしました。


成人式を開催

伊那市では、8月14日から15日にかけて各地区で成人式が開催されました。

東春近地区では15日(水)の終戦記念日に開催され、地元県会議員として出席しました。

今年の新成人は75名で、うち53名が出席しました。

式では、まず先の大戦で亡くなられた方々のご冥福を祈って、黙祷を捧げました。

続いて「伊那市の歌」を斉唱し、「市民憲章」を唱和しました。

私は祝辞で、「私は二十歳を大学生として迎えたが、当時は大学紛争が激しく、2年間は学生自治会によるストライキが行われ、大学が封鎖されて授業が全く行われなかった。4年間のうち2年間はアルバイトと麻雀に明け暮れ、勉強も読書も何もせずに過ごしてしまった。ただ無駄に2年間が過ぎてしまい、今では大変後悔している。新成人の皆さんは考え方が柔軟でありエネルギーがあるので、今しかできないことや今為すべきことにチャレンジして欲しい。このことが、これからの人生に必ず生きてくる。」と述べました(写真)。

また、新成人一人ひとりからショートスピーチがありました。

それぞれ夢を持ち、チャレンジしようとする姿勢が感じられました。

助産師・看護師・保育士や教師などの資格取得を目指して勉強している人が、多く見受けられました。

既に就職している人もいましたし、子どもを2人も育てているという、たくましい女性もいました。将来は起業を目指すという頼もしい女性もいました。

今は都会にいるけれど、将来は伊那市で暮らそうという人も多くありました。

それぞれのスピーチに、私は爽やかな感動を覚えました。

新成人の皆さんはしっかりした考えを持っており、将来を任せられると確信しました。

新成人の皆さんが今後地域に定着するためにも、働く場の確保が重要です。

また、安心して妊娠・出産・子育てができる環境づくりも不可欠です。

医療や福祉の充実も大切です。

議員として、こうした課題にしっかり取り組みたいと考えます。

成人の皆さんのこれからの人生が、幸多からんことをお祈りします。


市町村合併を考える

諏訪湖周の岡谷市(5万1千人)、諏訪市(5万1千人)、下諏訪町(2万1千人)の合併協議会設置に関する議案が、20日に開催される各市・町の臨時議会に提出されます。そして、即日採決される見通しとのことです。

これは、「合併特例法」の規定による「住民発議」の手続きにより、各市・町長が議案を議会に提出することになったものです。

議案には各市・町長の意見書が付けられますが、その内容が公表されました。

それによりますと、岡谷市長・下諏訪町長は合併協議会設置に反対の意思を明確にし、諏訪市長は設置には慎重な姿勢を示しています。

各市・町長の意見書は、あくまでも「諏訪広域連合」構成6市町村の合併を目指すことを念頭に置いてのものと考えられます(写真は「諏訪広域連合」のHP(諏訪湖)より)。

各議会の議員の考えも一致していない中で、この意見書の内容が議決にどう影響するのかが注目されています。

合併までには、合併協議会設置の議決(全市・町)→合併協議会設置→合併協議→合併の議決(全市・町)→県知事へ合併の申請→県議会の議決→県知事の決定→総務大臣告示→合併と、いくつものハードルがあります。

私は、2003年に上伊那北部6市町村の任意合併協議会(法律に基づく組織ではなく、事前協議のためのもの)の事務局長に選任されました。

そして、各市町村で法定合併協議会に進むかどうかの議論が行われ、辰野町・箕輪町は自立を目指して任意協議会から離脱し、その後南箕輪村が離脱し、合併協議は休止状態になりました。

その後、伊那市・高遠町・長谷村それぞれで合併の議論が進められ、法律に基づく合併協議会が設立され、合併協議が整い2006年3月に合併して「新伊那市」が誕生しました。

私は、2004年から市の助役(今の副市長)として3市町村の合併協議に参加しましたが、合併が成立した最も大きな要因は、各市町村長の合併に向けた強い意思があったからだと思います。

合併の時点で市町村長は自動的に職を失いますが、それぞれの市町村長が失職を覚悟で合併協議を進めたことが大きな力となりました。

市町村長のうち一人でも自らの職を失うことに抵抗があったとしたら、合併協議は頓挫していたことでしょう。

合併の目的は、各市町村の住民の幸福実現や福祉の向上です。

従って、合併が成功するかどうかは、合併前の旧市町村民が「合併して良かった」と実感できる行政運営やまちづくりが、できるかどうかにかかっています。

合併は目的ではなく、あくまでも手段です。合併前の旧市町村民が対等の立場に立ち、お互いに尊重し合い、譲り合い、心を合わせていくことが、合併の成否に影響します。合併は、結婚にたとえられます。相手の長所を尊重することが大切です。

私は合併と同時に、新伊那市の副市長に選任されましたが、いつもそうした考えを持って、市政運営に従事していました。

合併の成否を判断するには少々時間はかかりますが、私は新伊那市の合併は必ず成功し、将来市民から正しい選択をしたと評価される時が来るものと確信しています。

諏訪湖周3市町の議会には、将来を見据えて正しい判断をしていただきたいと思います。