月別アーカイブ: 2017年11月

議会委員会調査を実施(1)

10月31日(火)から11月2日(木)の3日間にわたり議会文教・企業委員会の県外調査を実施し、委員として参加しました。

今回は、福井県・京都府・東京都にある委員会関係の機関や施設を調査しました。この調査の主な内容について、5回にわたり報告します。

第1回目は、福井県教育庁です(写真)。

福井県は、都道府県幸福度ランキングで総合1位です。

また、共働き率が全国1位、待機児童数が0人(全国1位)、全国小中学校学力調査では全国トップクラス、全国小中学校体力・運動能力では全国1位、3世代世帯率が全国2位、健康寿命では全国トップクラスであるなど、暮らしや健康や教育部門などですばらしい成果をあげています。

私たち委員は、特に教育部門での高い成果に注目して調査をしました。

調査の中で分かったことは、共働きの両親を助けて、孫の面倒をみてくれる健康で長生きの祖父母の存在が大きいことです。

また、地域や学校・家庭で子ども達を育てていこうとする風土があります。

学習面では独自の学力調査を昭和26年度から継続実施しており、「科学の芽を育てる理数教育」や「豊かなコミュニケーション能力を育む英語教育」に力を入れています。

更に、教員の指導力を高めるための「授業名人」制度の運用や、幼保・小連携や小・中連携、中・高連携を通じた「福井型18年教育」を確立しています。

運動面では、県独自の体力テスト(昭和38年度から実施)に基づく体力向上策の実施や、日頃から運動に親しむ取り組みを実施しています。

驚いたのは、昭和60年代の荒れた学校の反省から、「無言清掃」に全県的に取り組んでおり、床は雑巾で磨き、「床を磨く=心を磨く」という考え方が浸透しています。

どれもこれも素晴らしい取り組みですが、長きにわたる関係者の苦労が実を結んでいるものであり、大変参考になりました。


農事組合法人との懇談会

11月4日に、伊那市富県で農事組合法人「南福地ファーム」(南福地)の会員の皆さんとの懇談会を開催しました(写真は法人の作業所で)。

この法人は平成24年に設立され、現在126人の会員が24ヘクタールの農地を耕作しています。

稲作を中心に、小麦、ブロッコリー、ネギ、キャベツなど栽培しています。

今は80アールの農地に育てた白ネギの収穫・加工・出荷作業を行っていますが、販売価格はまあまあとのとのことです。

作業の手を休めていただき、お茶を飲みながら気楽な雰囲気で懇談することができました。

懇談の中で出された要望事項の主な内容は、次のとおりです。

Q(会員) 地区を通る幹線市道で一部狭隘の箇所があり、長年改良されず通行に支障があるが、いい対策はないか?

A(酒井) 地元の重点要望として文書にまとめ、区長名で市長に提出することが望ましい。

Q(会員) 来年度産の米から国の交付金が無くなり、農家経営が厳しくなるため支援策を望む。

A(酒井) 国政の問題であるが、県会議員としても支援策を要望していきたい。

Q(会員) 高齢者が免許証を返納した場合、買い物や通院などの交通手段の確保が不可欠になるが、今後が不安であり対策を望む。

A(酒井) 市政にとっては最重要の課題であるが、今のところ妙案はないというのが現実。今後市でしっかり取り組むべきと考えるし、県政においても対策を考えていきたい。

Q(会員) 将来高齢者になった時のこととして、困った時に何でも市に相談できるシステムがあればいいが。

A(酒井) 現在もスマートフォンの「Line」などの便利なアプリがあり、今後更に幅広く使えるようになるので、これを活用した相談システムを市で作れば、都合よくなると思う。


県道「車屋大久保線」整備を要望

10月30日(月)に、「県道車屋大久保線・殿島工区対策委員会」(伊那市東春近)による伊那建設事務所長への要望活動が行われ、地元県会議員として同席しました(写真)。

県道車屋大久保線は、伊那市東春近車屋から駒ケ根市大久保に至る天竜川左岸を南北に走る広域幹線道路です。

この道路に沿って東春近地区の集落が形成されており、地区の住民にとっては重要な生活道路ともなっています。

この道路は小・中・高校生の通学路になっていますが、朝夕は通勤の車の往来が激しく道路幅員が狭いことから危険性が指摘されており、早期の改良が求められています。

これまで、地元対策委員会の粘り強い要望活動により整備が順次進められてきましたが、未整備の箇所が残されているため、今回の要望活動が実施されました。

私は要望活動の席上、この道路は事業採択に向けて調査中のリニア関連道路(リニア中央新幹線長野県駅へのアクセス道路)である国道153号「伊駒アルプスロード」(駒ケ根市北ノ原~伊那市東春近~伊那市美篶青島)と交差する重要路線でもあることから、計画的な整備を図る必要があることを指摘しました。

今後も、委員会の皆さんと連携して、整備促進のために活動していきます。