月別アーカイブ: 2017年8月

県議会・委員会現地調査を実施(5)

7月27日(木)・28日(金)の2日間にわたり、県議会文教・企業委員会の現地調査が行われ、委員として参加しました。

今回は、東北信地域の県現地機関や委員会関連の事業実施箇所などを調査しました。

事業実施箇所の概要について、5回に分けて報告します。

最終回は、長野市にある「奥裾花第2発電所」(愛称は「水芭蕉発電所」)です。

平成28年度に、長野県企業局が10億円余を投じて建設したものです。

この発電所は、奥裾花川にある奥裾花ダムに設置したもので、既存の「奥裾花発電所」の導水路から分水して発電しています。

発電した電力は、電力会社を経由して、東京都世田谷区の保育園や都会地の企業などに売電しています。

売電による販売利益(20年間で13億円の利益を見込む)の一部は、子どもの未来支援や省エネルギー支援などに充てるため、県の一般会計に繰り入れています。

私の地元にも「高遠さくら発電所」(伊那市高遠町)が平成28年度に建設されましたが、長野県の強みである豊富な水を使ってエネルギーを生みだす事業であり、これからも可能な地域には発電所を設置すべきと考えます。


県議会・委員会現地調査を実施(4)

7月27日(木)・28日(金)の2日間にわたり、県議会文教・企業委員会の現地調査が行われ、委員として参加しました。

今回は、東北信地域の県現地機関や委員会関連の事業実施箇所などを調査しました。

事業実施箇所の概要について、5回に分けて報告します。

第4回目は、須坂市にある県立須坂創成高校です(写真は工事中の管理商業科棟。今年度に完成)。

県立須坂創成高校は、県の第1期高校再編計画に基づき、平成27年度に須坂商業高校と須坂園芸高校が統合してできた総合技術高校です。

統合後には中学生の人気も高まり、入試倍率も高い水準となっています。

両校は歩いて数分の近い場所にあるため、新校への移行業務もスムーズに行われています。

農業科・工業科・商業科の3科を有する県下唯一の高校であり、1学年は7クラスで、生徒数は829人、職員数は102名です。

統合の成果としては、学校規模が大きいため、クラブ活動が盛んで各クラブのレベルが高いこと、3学科の連携による学習活動の充実が図れることなどがあげられます。

県では、現在第2期の高校再編計画を策定するための懇談会などを各地で開催していますが、須坂創成高校の例は大変参考になると思われます。


県議会・委員会現地調査を実施(3)

7月27日(木)・28日(金)の2日間にわたり、県議会文教・企業委員会の現地調査が行われ、委員として参加しました。

今回は、東北信地域の県現地機関や委員会関連の事業実施箇所などを調査しました。

事業実施箇所の概要について、5回に分けて報告します。

第3回目は、千曲市にある県立歴史館です。

歴史館は、平成6年に開館しました。歴史館の目的は、考古資料・歴史的な価値のある文書・その他の歴史資料等を収集・保存して、広く県民に利用してもらい、県民の教養や文化の振興に寄与することです。

館長は、昨年から前信州大学の副学長で歴史学者(日本の中世史・近代史が専門)の笹本氏が就任しました。

館長は、就任直後から歴史館の改革に積極的に取り組んでこられ、館の入場者数を増やすことより、県民の文化度のアップを図るための事業を行うことを、重視すべきであると主張されています。

また、これまでの待ちの姿勢を改め、積極的に外に出て「おでかけ歴史館」などを実施しています。

歴史館は、公文書を保存する「公文書館」の役割を果たしていますが、保存スペースや管理する人材が不足しています。

また、歴史資料の購入予算や、資料の保存・収集にあたる人材の不足も課題です。

地理的な事情から、中南信に住む人々や子ども達の入館が少ないのが現状で、これに如何に対応していくかも大きな課題です。

行動力と発想力のある優秀な方に館長に就任していただいたわけですから、館長の前向きな提案を生かしながら、県民に広く利用される歴史館にして欲しいものです。

私も、館長の方針には大いに賛同するものであり、よりよき歴史館の実現に向けて応援していきたいと思います。