月別アーカイブ: 2017年8月

台風一過の蝶の楽園

全国各地で被害をもたらした台風5号が去り、大変暑い日となった8月9日(水)に三峰川周辺をウォーキングしました。

台風により「ミヤマシジミ」(環境省の絶滅危惧種指定の蝶)の生息に影響がないか心配でしたので、住み家(楽園)を覗いてみました。

無事元気に、飛び回る姿を見ることができました(写真「コマツナギ」(駒繋)のピンクの花とミヤマシジミ)。

ミヤマシジミは年3回ほど発生し、2週間ほどの短い命だそうです。

幼虫はコマツナギを食べ、成虫は蜜を吸います。そして、卵をコマツナギに産み付けます。

三峰川周辺はとても環境のよいところですが、小さな蝶が棲む楽園をしっかり保護していかなければなりません。


大清水川治水砂防促進同盟会の総会

8月1日(火)に、南箕輪村で大清水川治水砂防促進同盟会の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

同会は、大清水川(伊那市と南箕輪村の境界を流れて天竜川に合流する延長9㎞の1級河川)の治水・砂防を促進し、流域の災害防止を図るために設置され、伊那市長・南箕輪村長、両市・村の関係議員、両市・村の関係区で構成されています。

この川は、川幅が極端に狭い個所や護岸が未整備の箇所が多いため、豪雨時には水が溢れ出たり護岸が浸食される場合があり、災害には弱い川です。

この川の特徴は、下流になるほど川幅が狭く、両岸には家屋が多数存在することから、計画的に下流から整備を進めなければなりません。

会議の席上 関係区の役員からは、近年全国で豪雨災害が多発していることから、早期に危険を解消するための工事の実施を求める意見が出されました。

7月・8月の全国各地で発生したゲリラ的な豪雨災害をみても、河川整備がいかに重要であるか分かりますが、地元県会議員としても減災のための活動をしていかなければなりません。


県政報告会を開催

7月29日(土)に、伊那市高遠町地区で県政報告会を開催しました(写真)。

当日は、議員としての活動内容や普段考えていることなどを報告し、参加者と意見交換を行いました。

主な意見交換の内容は、次のとおりです。

① 森林整備について

Q 県では大北森林組合の補助金不正受給問題が発生し林務行政への不信感が強いが、今年度に課税期間(5年)が終了する森林税について、県議の考え方は?

A(酒井) 伊那市内の各地区では、森林整備に熱心に取り組んでいるが、森林税を財源とする県の補助金の予算配当が少なく、また森林税事業の採択条件が厳しくて補助金の使い勝手が悪いため、森林整備が思うように進んでいない。また、九州北部の豪雨災害を見ても森林整備の重要性が認識されており、県では防災対策を含めた整備を緊急に実施すべき森林が多いため、森林税は継続すべきと考える。

② 松くい虫対策について

Q 松くい虫被害が拡大しているが、どう対応すべきか?

A 伊那市は松茸の産地でもあるので、森林税を使って松の伐倒や間伐などを早急かつ積極的に進めるべき。

③ 高遠町総合支所の改築について

Q 総合支所の耐震化がされていないため、当面高遠町保健センターに総合支所機能を移すことを市から提案され、地域としては賛成することはできないが、どう対応すべきか?

A 伊那市の助役として3市町村の合併協議に関わったが、高遠町地域の保健・福祉に関するサービスと職員体制は、合併前のままとすることが合意されており、永久に保健センターに総合支所機能を移すことは、地域としては賛成できないと考える。将来の総合支所のあり方について市の考えを聞いたうえで、地域全体として総合的に判断すべきと考える。