月別アーカイブ: 2017年5月

気仙沼市に桜を寄贈

5月24日(水)に宮城県気仙沼市の市立病院で、桜の植樹式が行われました。

この桜は、東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼市の復興に協力しようと、高遠町の固有種で「門外不出」とされる「タカトオコヒガンザクラ」を伊那市が寄贈したものです。

気仙沼市では、復興事業の一環として老朽化した市立病院を高台に移転することを決め、今年11月の開院を目指して新築工事を進めてきました。現在、建物はほぼ完成しています。

私は震災発生後に3回気仙沼市を訪問していますが、昨年5月に訪問した時には新病院では下層の工事が進められていました(写真)。

昨年は市役所も訪問し、赤川副市長と懇談することができました。

懇談の中で、市が抱えている課題について聞くことができましたが、一番の課題は復興事業の携わる職員の確保でした。

市では復興のために、予算規模が被災前の8倍にも膨れ上がり、投資的な予算は実に約60倍にも達しているため、事業実施のために多くの職員が必要になっています。

全国から230人(昨年数値)の職員の派遣を受けていますが、更に60人の派遣を必要としているとのことでした。

伊那市では、昨年まで4年間にわたり職員を同市に派遣して復興に協力しましたが、副市長からは引き続き伊那市からの職員を派遣するよう要請されました。

私は、早速この要請について伊那市長に伝えましたが、現段階では実現に至っていません。

私は今回の桜の寄贈については大変結構なことと考えますが、気仙沼市が最も必要としている職員の派遣についても実現できれば素晴らしいことだと思います。


伊那市商工会・合併10周年式典

5月23日(火)に、伊那市高遠町で伊那市商工会の総会と合併10周年記念式典が開催され、地元県会議員として出席しました(写真は会長のあいさつ)。

商工会は、平成19年4月に伊那市西春近・高遠町・長谷村の3商工会が合併して誕生しました。

平成18年4月に伊那市・高遠町・長谷村の3市町村が合併して新しい伊那市が誕生したこと合わせて、新しい商工会が発足したものです。

当時私は、旧伊那市の副市長として3市町村の合併に関わり、さらに新伊那市の副市長として商工会の合併に関わりましたので、商工会が合併10年を迎えたことを大変嬉しく思います。

今日の商工会があるのも、合併当時の3商工会の役員や合併後の役員の大変な努力があったからであり、そのご労苦に対して感謝したいと思います。

現在商工会の会員数は366名ですが、地方経済の低迷を受けて年々会員が減少するなど、商工会を取り巻く環境は厳しいものがあります。

合併10周年を契機に、商工会が活性化することを目指して、役員や会員が一丸となって頑張っていただきたいと思います。


国道153号改良・期成同盟会の総会

5月22日(月)に、駒ケ根市で「国道153号改良・期成同盟会」が開催され、同会顧問として出席しました。

「国道153号改良期成同盟会」は、国道153号(名古屋市~塩尻市)の整備を促進するため、上下伊那の市町村・豊田市・塩尻市で構成された組織です。

特に「伊駒アルプスロード」(駒ケ根市北の原~伊那市美篶青島)は、10年後に開通するリニア中央新幹線の関連道路として、リニア開通までに全線を整備する必要があります。

この道路は、リニア開通による産業振興などの効果を助長し、医療・福祉の向上にも寄与し、災害時の緊急輸送路にもなることから、計画的に整備を進めなければなりません。

また、「伊那バイパス」(伊那市美篶青島~南箕輪村)は、平成9年から県事業として実施していますが、平成29年度は前年度の2倍以上の23億円の予算を確保しました。

今後は更にスピードアップして事業を進め、「伊駒アルプスロード」の完成と時期を合わせて完成することを目指さなければなりません。

この二つの事業については、地元県会議員として事業推進のためにしっかり活動していきます。