月別アーカイブ: 2017年3月

小水力発電所を建設中

 伊那市富県地籍で、春富土地改良区が管理する農業用幹線水路を活用した小水力発電所の建設工事が進められています(写真は送水管と発電施設建屋が設置されたところ)。

現地では、幹線水路から分水して下流の受益地に用水を送るための水路(落差工)が設けられています。

この落差工は、これまで用水を流すためだけのものでしたが、落差(23m)を利用して水を小水力発電施設に送り、大きなエネルギーを発生させることができます。

この工事は、平成26~29年度にかけて事業費4億円で県営かんがい排水事業として行っています。春富土地改良区に代わって、上伊那地方事務所が工事を行います。また工事は、発電施設の実績が豊富な(株)ヤマウラが施工します。

事業費は巨額になりますが、国・県・市の補助金が交付されるため、土地改良区では売電することにより利潤を得ることができます。この利潤は、土地改良区全体の施設の維持管理費に充てられます。

現在、県企業局でも県が管理しているダムを活用した水力発電施設を作っていますが、水や木が豊富な長野県ですから、自然エネルギーの活用を積極的に進めたいものです。


伊那市議会を傍聴

 

 

3月21日(火)に伊那市議会3月定例会の本会議(最終日)が開催され、傍聴しました(写真)。

3月定例会は当初予算案や条例案などの重要な議案を審議する議会であり、本会議の最終日には議案に対する各常任委員会(3委員会)の審議の内容が、各委員長から詳細に報告されます(各議案は、内容によって各委員会に分割して審議されます。)。

このため最終日の議会の傍聴は、議案の内容や市政の課題・方向性を理解するには、いい機会になります。

伊那市議会の委員長報告は非常に詳細なもので、委員会の審議の内容がよく分かります。

一方県議会の委員長報告は、市議会に比べて簡単なものであるため、その委員会に所属しない議員や県民にとっては、委員会の審議内容はほとんど分かりません。

伊那市議会の最終日の会議は3時間ほどを要しますが、県議会は1時間ほどとなっています。

伊那市議会の常任委員会の審議や委員長報告の仕方は、市議会議員や市民にとっては大変分かりやすいと思います。


国道361号斜面崩落箇所の改修工事

1月8日に伊那市高遠町西高遠地籍で国道361号の斜面が崩落する事故が発生しましたが、伊那建設事務所によるモルタル吹付による復旧工事が完成し、現場付近は2月21日から片側交互通行となっています。

私は3月18日(土)に、事故発生個所一帯の状況を現地調査しました。

現在は、この箇所の東側の斜面のモルタル吹付済箇所の補強工事が進められています。

この工事は、ワイヤーを張って斜面を補強する工事です(写真。急な斜面で作業に従事する人達が見えます)。

この工事は3月下旬に完成しますので、3月31にも片側交互通行が解除され、全面通行が可能となる見込みです。

しかし、この工事が終了しても現場の安全性が保証されたわけではなく、一帯の恒久的な安全の確保が必要となりますので、引き続き地元県会議員としてしっかり活動していきます。