県企業局(電気・水道事業)が建設を進めていた「高遠さくら発電所」(伊那市高遠町)がこの度完成し、4月から運用を開始します。
「さくら」の名称は、「天下第一」と称される高遠城址公園(発電所に隣接)の桜にちなんで命名されました。
この発電所は、県営高遠ダム(多目的ダム)の維持放流水(毎秒0.96t)を活用した水力発電所で、総事業費4億円余りを投じて建設されました(写真の左側に送水管と発電施設が見える)。
発電された電力は「丸紅新電力(株)」(東京都)に売電され、新電力小売り業者の「みんな電力」(東京都)を通じて、世田谷区立の40カ所の保育園に供給されることになりました。
地方で作ったクリーンな電力を都会地に送り、しかも子ども達のために供給されるという画期的なシステムです。
これは自然エネルギーを通じての交流ですが、長野県の豊かな自然を都会にPRすることができますし、この縁を契機に様々な分野で地方と都市の交流が期待できます。
この事業は県議会の文教・企業委員会の担当ですので、私は所属委員として水力発電などの自然エネルギーの活用に努力したいと思います。