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県営水力発電所の電力を都会に供給

県企業局(電気・水道事業)が建設を進めていた「高遠さくら発電所」(伊那市高遠町)がこの度完成し、4月から運用を開始します。

「さくら」の名称は、「天下第一」と称される高遠城址公園(発電所に隣接)の桜にちなんで命名されました。

この発電所は、県営高遠ダム(多目的ダム)の維持放流水(毎秒0.96t)を活用した水力発電所で、総事業費4億円余りを投じて建設されました(写真の左側に送水管と発電施設が見える)。

発電された電力は「丸紅新電力(株)」(東京都)に売電され、新電力小売り業者の「みんな電力」(東京都)を通じて、世田谷区立の40カ所の保育園に供給されることになりました。

地方で作ったクリーンな電力を都会地に送り、しかも子ども達のために供給されるという画期的なシステムです。

これは自然エネルギーを通じての交流ですが、長野県の豊かな自然を都会にPRすることができますし、この縁を契機に様々な分野で地方と都市の交流が期待できます。

この事業は県議会の文教・企業委員会の担当ですので、私は所属委員として水力発電などの自然エネルギーの活用に努力したいと思います。


議会の役割

 東京都の豊洲市場について、様々な議論が起きています(写真は東京都のHPより)。

都議会では100条委員会が開催され、証人喚問を通じて調査していますが、真実は中々明らかになりません。

この調査は確かに必要でありますが、その前に議会としてやるべきことが、あったのではないと思います。

議会の最も重要な仕事は、チェック機能です。チェック機能を十分に果たせなければ、議会の存在意義が失われてしまいます。

豊洲新市場の建設に関して、知事が行う業務執行に対する都議会のチェックは、適正なものであったのでしょうか。

議会のチェック機能として、予算案のチェックと契約議案のチェックは最重要です。

東京都では、9億円以上の工事請負契約と2億円以上の土地取得契約を行う場合には、議会の議決が必要です。

平成22年度の都議会では、東京ガスとの土地売買契約に関する予算と売買契約(1,859億円)の締結に関する議案を審議しています。

平成25年度は、管理施設棟・青果棟・水産仲卸売場棟・水産卸売場棟の工事関係予算と、各工事請負契約の締結に関する議案を審議しています。

建設工事費は、平成22年度時点で990億円だったものが、2,752億円にも跳ね上がっています。

それぞれの時点で十分な議会のチェックが行われていれば、今日のような事態には至らなかったと思います。

私は東京都の今回の事例を教訓とし、今後の議員活動に生かしていきたいと考えます。


酒井茂の「県政だより」を発行

県会議員の仕事で最も重要なものは、県議会の本会議や常任委員会でしっかりとした発言をすることです。

私は2年前に議員に就任して以来、全ての議会定例会(年4回開催)での一般質問や常任委員会での質問・提案を行ってきました。

その内容については、その都度「県政だより」にまとめ、市民の皆さまにお知らせして来ました。

この度、昨年11月と今年2月の定例会の内容を、「平成29年春号(第6号)」としてまとめました。

下記のリンクからご覧ください。

県政便り29年春号ー表    県政便り29年春号ー裏

また、4月2日(日)の新聞朝刊にも折込をしますので、是非ご覧いただきたいと思います。

忌憚のないご意見や感想などをお寄せいただければ幸いです。