6月16日(火)、17日(水)の2日にわたり9名の議員で、静岡・愛知方面へ視察・調査を行いました。
毎年計画的に行っておりますが、長野県政の課題に関係する事業などについて調査を行うものです。そして、ここでの調査結果を、今後の議会での質問や提言などに反映していきます。
静岡県では県庁を訪問し、
①防災減災・地域成長モデルについて ②富士山静岡空港の利用促進について調査しました。
①の防災減災・地域成長モデルは、南海トラフ地震による被害を想定し、減災対策と地域の活性化を同時に達成しようとする取り組みで、国内でも注目されています。
例えば、ある漁港では、津波時の避難場所としての防災機能を備えた複合魚市場を整備する(漁業振興)というものです。
②の富士山静岡空港は、様々な取り組みにより、空港の利用が伸びています。松本空港の利用促進に、参考になります。
愛知県では、㈱フジドリームエアラインズを視察しました。
フジドリームエアラインズは、松本空港へも就航していますが、松本・福岡間では経営努力により71パーセントの搭乗率を維持し、採算ラインをクリアしています。
松本空港はパイロットの間では、上空から見る空港としては、日本一美しいとの評価があるそうです。
名古屋市役所も訪問し、リニア新幹線の整備について調査しました。
リニア新幹線駅は、現在の名古屋駅のエリアに地下駅ができます。
駅の整備に当たっては地下を掘削する方法が採用できないため、地上から掘削して行います。このため、工事にかかるエリアのビルは、全て移転させなければなりません。
また、名古屋駅はいくつもの鉄道路線が乗り入れており、複雑でかつアクセスが悪い状況であるため、開通にあわせて駅全体を再開発しようとしています。
大変な難工事であり、巨額な費用がかかることから、新幹線が開通する12年後に全ての工事が完成するのか、非常に厳しい状況のようです。
愛知では、JR東海が設置管理する「リニア・鉄道館」も視察しました。
鉄道の歴史からリニアの内容まで、わかりやすく体験・学習できる施設で、多くの子ども達で賑わっていました。