6月議会で一般質問(5)

Ⅱ 女性の尊重について(2)

2 女性が尊重される社会について(1)

 ・ 兵庫県豊岡市は、一旦市外に出た若い女性がその後市内に転入する割合「若者回復率」が低いとし、人口減少の最大の要因は、若い女性が豊岡市を選んでいないと分析している。

 ・ そして、若い女性に選ばれない背景には、ジェンダーギャップが根強く残っているとしている。(※ジェンダーギャップとは、男女の違いによる格差のこと

・ その上で、女性が住みたいと思うまちを作らない限り、女性に選ばれるまちにはなれないとして、市の地方創生総合戦略で「女性に選ばれるまちづくり」を掲げている。

Q1 兵庫県豊岡市の人口減少対策としての「女性に選ばれるまちづくり」の取組は、県政としても大いに参考にすべき面があると考えるが、この取組をどのように評価するか?

A1(企画振興部長) 

豊岡市はジェンダーギャップの解消を、人口減少対策として重視している点などは本県として参考になる。今後も他の自治体の取り組みも参考にしながら施策を進める。

 

Q2 「ジェンダーギャップ」について、どのように認識しているのか?

A2(知事)

「ジェンダーギャップ」を無くすことは非常に重要。県民意識調査によれば、「男女が平等である」と回答した人の割合は全体で9%で非常に低い。家庭や地域社会、職場等の場面で性別による役割分担意識が残っていること、ワークライフバランスの理想と現実が乖離していると考える。

 

・ コロナの時代になり、生活様式や考え方などが変わることが当たり前の世の中になることから、この際、社会通念、慣習、しきたりなどを見直すには、絶好のチャンスと考える。

・ 例えば、今回のコロナ禍で、葬儀に関する様式が大幅に簡素化された。これにより多くの女性の皆さんは負担が軽減されたことを歓迎しており、元には戻らないでほしいとの声も出ている。

・ 親の介護の後の葬儀・法要・新盆と続く一連の弔事や法事は、女性が嫌う慣習やしきたりなどが、重くのしかかる機会となり、女性にとっては心身ともに大きな負担であるとの声も聞かれる。