Ⅰ 高校改革について(4)
2 再編統合による新校について(2)
(2) 新校の募集定員について
・ 県教委では毎年度高校の募集定員を発表しているが、募集定員がどのように決まるのか保護者や中学生には理解されていない。
・ 旧第8通学区では普通科を志望する保護者や中学生が多いのにもかかわらず、志望に見合った定員が確保されていないとの声や、旧通学区内の高校を志望しているのにもかかわらず、学区内の総定員が確保されていないために、他の通学区に流出せざるを得ないとの声がある。
・ 旧第8通学区では、高校再編により普通科高校の再編と総合学科高校と総合技術高校の新設を行い、地域内の高校配置が大きく変わることから、今まで以上に地域における募集定員に関する理解も深めていくべきと考える。
Q1 旧第8通学区における現行の募集定員はどのような経過を踏まえ、決定されてきたのか。
A1(教育長)
募集定員については、中長期的な推移を見通しながら、全ての地域の子どもたちにとって学びの場が保障されるよう策定。全県一律の考え方で行っており、旧第8通学区においても中学校卒業予定者数を基本として、普通科と職業科のバランスを考慮しながら、過去の志願者数及び入学者数の状況、隣接通学区の流出入者数や空き定員の状況、私立高校の募集定員等を根拠としながら決定している。その年々の受験生にとって不利益が生じないように、慎重な募集定員の策定に努めている。
Q2 新校の募集定員については、中学生にとっても保護者にとっても極めて関心が高く、地域内の高校配置が変容することから、新校の定員の考え方とともに、普通科と専門学科などの地域全体の募集定員の設定について、分かりやすい説明を行うことを提案するが?
A2(教育長)
都市部存立普通校は規模の大きさを生かした学校づくりを通して、生徒が切磋琢磨し多様な価値観に触れる環境を整える必要がある。都市部における新校の標準規模を普通校では1学年6学級以上が望ましく、8学級規模の設置も目指している。新校の募集定員の設定は、将来的な少子化の推移、地域内の普通校と専門校のバランス、新たな設置学科に伴う隣接通学区との流出入の変化なども考慮して、様々な要素を総合的かつ慎重に検討すべきものと考えている。その検討内容については地域に分かりやすく丁寧に説明していく。