議会決算委員会の調査を実施(1)

8月22日(木)・23日(金)の両日、議会決算特別委員会(12名)の現地調査があり、委員として参加しました。

決算委員会は、平成30年度に実施され予算執行された事業について、本庁と現地機関の調査を実施し、これを基に委員会を開催して決算の審査を行います。合計14日間をかけて調査や審査を行います。

決算委員会は、県の事業が予算に基づき適正に行われているか、事業が効率的に行われているかなどを審査し、その結果を次年度以降の予算や事業に反映していくために設けられています。

この委員会の審査結果が、議会として決算認定をするかどうかの判断の基本となります。

「執行済みの事業について審査しても意味がない」という考えを持つ人もいますが、予算自体が適正なものかも審査しますし、事業をより良いものにしていくためにも、議会の決算審査は非常に重要な仕事です。

今回は、委員会を2つの班に分けて、松本・上伊那地域の県の機関を調査しました。私が所属した班の調査結果を、2回に分けて報告します。

22日は、南信教育事務所、駒ケ根警察署、上伊那地域振興局、上伊那農業改良センター、南信会計センター、看護大学(駒ケ根市)、南信工科短大の調査です。

私が質問した事項や指摘した主な事項をあげてみます。

1 上伊那地域振興局(写真。発言しているのが酒井)

① 産業廃棄物対策について

Q 私が入手した情報によると、伊那市内の業者による不法投棄と思われる問題がある。これまでに、警察による現場検証も行われている。県ではこの件に関して業者の処分をしてないが、厳正な対応をすべきではないか?

A(環境課長) この件は法的には不起訴処分となっており、今後法的な処分はできないと考えるが、不適正な部分については、今後本庁とも相談して適正に対応する。

② 新規就農に関する青年就農給付金

Q 私が入手した情報によると、本年度から国の給付金(年150万円)が市町村の希望どおりに予算化されておらず、市町村では大変困っている。良い制度であるが、必要額が給付されなければ事業実施に影響が出る。国に対してしっかり予算の確保を要望すべきではないか? 国の予算が確保できなければ、県が単独事業として予算を確保すべきである。 

A(地域振興局長) 本年度から、新規の要望については必要額の8割しか予算が確保されていない。必要額を再調査のうえ、国に対して要望する。

③ 松くい虫対策

Q 決算の調書に、松くい虫対策について記述されていない。県内でも松くい虫の被害が大きく、十分な対策が必要であるが、どう認識しているのか?

A(林務課長) 重要な課題と認識している。30年度も対応しているが、今後もしっかり対応する。