成人式を開催

伊那市では、8月14日から15日にかけて各地区で成人式が開催されました。

東春近地区では15日(木)の終戦記念日に開催され、地元県会議員として出席しました。

今年の新成人は71名で、うち48名が出席しました。

式では、まず先の大戦で亡くなられた方々のご冥福を祈って、黙祷を捧げました。

続いて「伊那市の歌」を斉唱し、「市民憲章」を唱和しました。

私は祝辞で、「今日は、終戦記念日。先の大戦で300万人もの尊い命が失われた。また皆さんのような多くの若い人々が犠牲となった。日本の特徴的な戦術として「特攻隊」による攻撃が行われた。特攻隊は、20歳前後の兵士が爆弾を搭載した戦闘機を操縦し、相手の艦船に突撃する。正に自爆行為であり、決して生きては帰れない。当時は国を挙げて戦争教育が行われ、ここ東春近地区でも国民学校で行われていた。初等科の子ども達が特攻隊について作文を書いており、資料として残されている。これを見ると、特攻隊を美化する内容であり、「自分も大きくなったら特攻隊になりたい。」と書いている。現在ではとても考えられない内容である。そうした歴史があって、今日の日本の繁栄と平和がある。終戦記念日に当たり、戦争の悲惨さを知り、関心を持って欲しい。そして、戦争のない平和な社会の実現のために努力して欲しい。」と述べました。

戦争のない平和な社会の実現には、国民の平和を願う意思が大切ですが、やはり政治のあり方が最も重要です。

若い皆さんには、政治の有り様が将来の自分たちに跳ね返ってくることを理解し、より良い政治を実現するためにもっと政治に関心を持ち、投票という意思表示を実行していただきたいと思います。

そのためには、政治が信頼されなければなりません。透明性が高い開かれた行政を、実現しなければなりません。それをチェックするのが議会の役割でもあります。

成人の皆さんのこれからの人生が、幸多からんことをお祈りします。