議会委員会調査を実施(1)

10月31日(火)から11月2日(木)の3日間にわたり議会文教・企業委員会の県外調査を実施し、委員として参加しました。

今回は、福井県・京都府・東京都にある委員会関係の機関や施設を調査しました。この調査の主な内容について、5回にわたり報告します。

第1回目は、福井県教育庁です(写真)。

福井県は、都道府県幸福度ランキングで総合1位です。

また、共働き率が全国1位、待機児童数が0人(全国1位)、全国小中学校学力調査では全国トップクラス、全国小中学校体力・運動能力では全国1位、3世代世帯率が全国2位、健康寿命では全国トップクラスであるなど、暮らしや健康や教育部門などですばらしい成果をあげています。

私たち委員は、特に教育部門での高い成果に注目して調査をしました。

調査の中で分かったことは、共働きの両親を助けて、孫の面倒をみてくれる健康で長生きの祖父母の存在が大きいことです。

また、地域や学校・家庭で子ども達を育てていこうとする風土があります。

学習面では独自の学力調査を昭和26年度から継続実施しており、「科学の芽を育てる理数教育」や「豊かなコミュニケーション能力を育む英語教育」に力を入れています。

更に、教員の指導力を高めるための「授業名人」制度の運用や、幼保・小連携や小・中連携、中・高連携を通じた「福井型18年教育」を確立しています。

運動面では、県独自の体力テスト(昭和38年度から実施)に基づく体力向上策の実施や、日頃から運動に親しむ取り組みを実施しています。

驚いたのは、昭和60年代の荒れた学校の反省から、「無言清掃」に全県的に取り組んでおり、床は雑巾で磨き、「床を磨く=心を磨く」という考え方が浸透しています。

どれもこれも素晴らしい取り組みですが、長きにわたる関係者の苦労が実を結んでいるものであり、大変参考になりました。