11月14日(日)に、伊那市小沢にある長野県企業局の水力発電所である西天竜発電所を見学しました。
工事は、企業局の南信発電管理事務所(伊那市狐島)が発注しました。
この度大規模改修工事がぼぼ終了したことから、当日は地域住民に向けて現地見学会が開催されました。
この発電所は、昭和36年に建設されましたが老朽化したため、全面的な改修工事が実施されています。
工事は平成30年に着工し、全ての工事は令和5年に完了します。運転の開始は、令和4年を予定しています。
発電用の水は、上伊那郡西天竜土地改良区が所有する西天竜幹線水路(岡谷市で天竜川から取水し、上伊那の天竜川右岸の台地上の1,000haの水田をかんがいする全長25㎞の農業用水路)の流末水を活用しています。
改修前は地上式でしたが改修後は地下式にし、施設の周囲は土で埋めて公園化します(当日は写真にあるように埋める前の状態)。
公園内には多目的ホールを設置し、見学などにも使用できます。
また、改修前は水車発電機は1機でしたが、改修後は2機にするとともに、効率的な設備にして発電量を大幅に向上します(写真)。
県では現在ゼロカーボンに向けて、県下各地で水力発電所を建設していますが、水力発電所は発電効率が良く、施設が長持ちすることなど大変優れた発電施設です。