11月6日(日)に、伊那市内で伊那市長谷地籍にある美和ダム(昭和34年竣工)の土砂堆積抑制施設(ストックヤード)の完成式(令和3年5月竣工)があり、地元県議として出席しました(写真は式典であいさつする国交省中部地方整備局長)。
この施設は、三峰川上流から流出した土砂を一時的に貯めて、ダム湖内の体積を抑制する施設です。
延長220m、幅40.5m、高さ5.5mのコンクリート製で、集積容量は3万㎥です。
三峰川は南アルプスを流下していますが、地質が脆弱なために、豪雨時には大量の土砂が流下して、このダムに一気に大量の土砂が堆積します。
堆積土砂を排除しなければ、ダムの洪水調整機能を維持することができません。
そこで、ダム湖に堆積した土砂を浚渫(しゅんせつ)して一旦ストックヤードに貯めておき、洪水時に水勢を利用して、ストックヤード内の土砂をバイパストンネル(既設)を通じてダム下流に排出します。
施設の建設は国交省三峰川総合開発工事事務所(伊那市長谷)が、美和ダム再開発事業の一環として行いましたが、こうした施設は国内初のもので、今後他のダムにも適用できます。
完成式典の中で関係者は、「三峰川上流域に建設を予定していた「戸草ダム」の計画が中断しているが、三峰川、天竜川更には諏訪湖の治水力向上のために、何としても建設を実現しなければならない。」と話していました。
私は、気候変動によりゲリラ的豪雨が多発している状況を見れば、戸草ダムの建設実現に向けて議員として努力しなければならないと考えます。