県議会・委員会現地調査を実施(3)

7月27日(木)・28日(金)の2日間にわたり、県議会文教・企業委員会の現地調査が行われ、委員として参加しました。

今回は、東北信地域の県現地機関や委員会関連の事業実施箇所などを調査しました。

事業実施箇所の概要について、5回に分けて報告します。

第3回目は、千曲市にある県立歴史館です。

歴史館は、平成6年に開館しました。歴史館の目的は、考古資料・歴史的な価値のある文書・その他の歴史資料等を収集・保存して、広く県民に利用してもらい、県民の教養や文化の振興に寄与することです。

館長は、昨年から前信州大学の副学長で歴史学者(日本の中世史・近代史が専門)の笹本氏が就任しました。

館長は、就任直後から歴史館の改革に積極的に取り組んでこられ、館の入場者数を増やすことより、県民の文化度のアップを図るための事業を行うことを、重視すべきであると主張されています。

また、これまでの待ちの姿勢を改め、積極的に外に出て「おでかけ歴史館」などを実施しています。

歴史館は、公文書を保存する「公文書館」の役割を果たしていますが、保存スペースや管理する人材が不足しています。

また、歴史資料の購入予算や、資料の保存・収集にあたる人材の不足も課題です。

地理的な事情から、中南信に住む人々や子ども達の入館が少ないのが現状で、これに如何に対応していくかも大きな課題です。

行動力と発想力のある優秀な方に館長に就任していただいたわけですから、館長の前向きな提案を生かしながら、県民に広く利用される歴史館にして欲しいものです。

私も、館長の方針には大いに賛同するものであり、よりよき歴史館の実現に向けて応援していきたいと思います。