県議会開会中は、早朝に善光寺に散歩に出かけますが、表参道を歩いていて、色々面白いものを見つけることがあります。
今日、気になる看板がありました。
「柏与紙店」と「能登重鰹節店」です。
どちらも「中村不折」が書いています。
中村不折は、明治・大正・昭和を生きた、日本を代表する洋画家であり書家です。
父親が高遠町(現伊那市高遠町)出身で、彼は青少年期には高遠町で暮らしました。
一流の洋画家ですが、書についても才能を発揮し、独自の書の世界を確立しました。
筆跡は数多く残しましたが、菓子の新宿中村屋の「中村屋」や宮坂醸造の「真澄」は有名です。
中村氏は、大変有名であったため、全国で書を依頼されたと考えられますので、善光寺界隈でも、老舗から依頼されたと思われます。
伊那市出身の私としては、今もなお伊那市(高遠町)出身の不折の書を善光寺で見ることができるのは、大変うれしいことです。