豪雨災害対応を知事に要望

9月7日(火)に、自民党県議団は知事に対して豪雨災害対応について要望を行い、政調会委員として出席しました(写真は県議団長から知事へ要望書を提出)。

8月11日からの前線による豪雨で、岡谷市では土石流が発生して死者が出るなど、県下各地で甚大な被害が発生したため、この災害の対応について要望しました。

当日要望した事項は、次のとおりです。

① 日常の生活が取り戻せるよう被災者に対する様々な支援の実施

② 被災か所の対応工事の実施と早期の復旧

③ 山林の治山対策や土砂流出の危険のある地域の砂防対策の実施

④ 浸水想定区域や土砂災害警戒区域等における危険個所の総点検と、豪雨に対して安全かつ強靭な対策工事の実施

⑤ 老朽化の激しい橋梁、堰堤、護岸、水路、道路等で改良工事の必要な個所の再度の見直しを行うとともに、地域要望を踏まえたインフラ整備の実施

 

9月5日には大雨により茅野市宮川などで土石流が発生し、甚大な被害が出ました。

被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

私は、被害防止対策として堰堤などのハード整備を進めるとともに、災害に強い健全な森林づくりを進めることが急務と考えます。


人事の菅首相

人事権を行使して求心力を高め、官房長官・首相と権力の中枢を歩んだ菅首相が退陣することになりました。

昨年首相に就任した当時は、自著である「政治家の覚悟」が注目を集めて、多くの人々に読まれました。

この本の中で人事についても書かれており、官僚を更迭(実際は左遷)した事実が記述されています。

指示に従わない官僚は、左遷したということです。首相就任当時も取材に応じて、言うことを聞かない官僚は左遷すると言っています。

行政の世界では、トップの意思により職員を左遷することが無いとは言えませんが、トップが自ら左遷を公言することは通常考えられません。

菅首相は人事権を行使する中で、官僚を従わせてきたのでしょう。官僚もサラリーマンですから、左遷させられるのは避けたいところです。その結果官僚は恐怖心を持ち、本意ではなくても指示に従わざるを得なくなります。

こうしたことを続けていると、官僚は指示待ちになり、提案などはしなくなります。モチベーションが上がらず、活気のない職場になってしまいます。

人事に強いはずの首相も、この度の総裁選前の党役員人事では議員からそっぽを向かれて孤立し、退陣せざるを得なくなりました。議員は、官僚のようには上手くいきません。

まさに「策士、策に溺れる」出来事であったと報じられています。

こうしたことは、国の機関に限ったことではありません。似たようなことは、地方組織でも起こりえます。

トップの在任期間が長くなると権力が増し、つい強権的な人事や左遷人事を行うことがあります。また、「ごますり」や言うことを聞く人を自分の近くに配置しやすくなります。

トップにある人は、菅首相のことを「対岸の火事」だなどと決めつけずに、自分はどうなんだと今一度考えて欲しいものです。


豪雨により国道152号が通行止め

前線の停滞に伴い、9月4日(土)の夕方から伊那市では豪雨に見舞われました。

伊那市には土砂災害警戒情報が出され、長谷地区では避難指示が出されました。

この豪雨により、長谷中尾地区の中尾橋付近では国道152号が接する山林の法面が崩壊し、大量の土砂が道路に流出したため、通行できなくなりました。

5日の早朝から土砂の排除作業が行われ、片側通行が可能となりました(写真。右側は三峰川)。

私は5日の朝現地調査を行いましたが、土砂には岩が混じっていることから、法面にある軟弱な岩盤が崩れた可能性があると思います。

この箇所のすぐ南側も過去に法面が崩壊し、復旧工事が終了したばかりです。

この道路が通行止めになると、大鹿村方面へ行くには他に迂回路がありません。

そのため、長谷の市野瀬や杉島などは孤立してしまいます。

当面は伊那建設事務所が応急工事を行い、通行の安全を確保しますが、早急に復旧工事を行う必要があります。