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県議会で一般質問(5)

3 女性から選ばれる県づくりについて

Q1 若い女性の県外流出が顕著な中で、女性から選ばれる県づくりを進めることが重要である。男女の固定的役割分担意識、女性差別意識を解消し、地域や家庭、社会に残る旧来からの慣習を改善するための対策を積極的に進めるべきと考えるが、県の現状の対策をどう認識し課題をどう捉え、今後どう対応していくのか?

A1(関副知事) 

 7月には上伊那地域の女性・若者との意見交換に参加した。その際参加者から、「多様な考え方が受け入れられ、住みたいと感じる地域や、女性の働く場所があり、活躍できる地域が理想」といった切実な声を聞いた。性別による固定的役割分担意識の解消が、女性から選ばれる県づくりを進める上で不可欠な視点であると改めて強く認識した。現状では意識の解消に至っていない。「人口戦略(仮称)骨子案」では、「価値観の転換を図り、性別による固定的役割分担意識を解消する」としているが、職場や地域コミュニティー、そして家庭での抜本的な意識変革が必要。酒井議員指摘のように、公民館数が日本一である長野県においては、こうした地域に入り込んだ取り組みが効果的。

 

Q2 私は、固定的役割分担意識、女性差別意識の解消等のために、県内の公民館活動を活用するよう議会で提案して来たが、教育委員会ではこれまで具体的にどのような取組を行ってきたのか?

A2(教育長)

 県教育委員会では、公民館活動を支援するため生涯学習推進センターの公民館支援専門員が、市町村の公民館等に出向き実施している公民館社会教育講座で女性活躍推進をテーマとして取り上げているほか、市町村の公民館関係者を対象に、男女共同参画について学ぶ研修会を実施している。今後も公民館の活動を支援することで、固定的役割分担意識などの解消等に繋げていく。


県議会で一般質問(4)

 

2 学校教育の課題について(その3)

(2) 高校教育について(その2)

Q3 若者の定住促進のため医療環境の整備が不可欠であるが、県内の医師数は地域による偏在が大きく、医師確保が大きな課題。県内高校生の近年の医学部進学者数は大幅に減少しているが、医学部進学者数を増やすために、今後どう対応するのか? 

 上伊那では県内でも特に医師数が少ない地域であることから、「伊那新校」における医学部進学コースの設置を地元が要望しているが、具体的にどのように対応するのか?

A3(知事)

 信州大学と東京科学大学(旧東京医科歯科大学)には、医学部の地域枠を設けるなど医師を志す意欲ある高校生の支援を行っていく。今後、他の大学の医学部地域枠についても交渉を行い、さらなる拡大を行う。

 「伊那新校」については、県立高校の特色化の一環としての医学部進学を含む難関理系コースの設置の検討や、医療系大学との授業連携等の検討を含めて、医学部進学を希望する生徒に対応した学びができるよう取り組んでいく。


県議会で一般質問(3)

2 学校教育の課題について(その2)

(2) 高校教育について(その1)

Q1 高校再編に係る「再編実施計画懇話会」目的及び位置付けは? 懇話会において出された意見や要望をどのように新校に反映していくのか? また、今後どのように地域の理解を得ながら再編に関する手続きを進めていくのか?

A1(教育長)

 懇話会は、新校における再編実施計画を策定するにあたり、学校像や教育方針、教育内容、校地活用等について学校関係者や地域の代表者等からなる構成員に意見を聞くために開催するもの。懇話会で出された意見や要望等については、県教委が策定する新校の再編実施計画に反映させていく。今後、より一層学校関係者や地域の代表者と随時進捗状況の情報共有を図るなど、地域の皆様との合意を大切にしながら、共に再編を進めていく。

 

Q2 再編に伴う新校の「目指す学校像」は、従来からの延長線上のものではなく、生徒が行きたいと思えるようなものであるべきと考えるが、新校の特色化や魅力づくりについてどう考えているのか?

A2(知事)

 9月には、教育委員会が県立高校の特色化に関する方針を取りまとめた。この中では、「様々な選択肢から、自分の進路に向かって学ぶ」、「社会に求められる技術・能力を身につける」、「長野県のリソースを使った地域での学びができる」、「一人ひとりの個性や多様性が尊重される」という4つの視点を基に、各校の特色化を進めていく。高校再編は単に再編・統合という議論だけではなく、特色ある高校づくりを進めていくことが大変重要。