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県議会で一般質問(4)

 

2 学校教育の課題について(その3)

(2) 高校教育について(その2)

Q3 若者の定住促進のため医療環境の整備が不可欠であるが、県内の医師数は地域による偏在が大きく、医師確保が大きな課題。県内高校生の近年の医学部進学者数は大幅に減少しているが、医学部進学者数を増やすために、今後どう対応するのか? 

 上伊那では県内でも特に医師数が少ない地域であることから、「伊那新校」における医学部進学コースの設置を地元が要望しているが、具体的にどのように対応するのか?

A3(知事)

 信州大学と東京科学大学(旧東京医科歯科大学)には、医学部の地域枠を設けるなど医師を志す意欲ある高校生の支援を行っていく。今後、他の大学の医学部地域枠についても交渉を行い、さらなる拡大を行う。

 「伊那新校」については、県立高校の特色化の一環としての医学部進学を含む難関理系コースの設置の検討や、医療系大学との授業連携等の検討を含めて、医学部進学を希望する生徒に対応した学びができるよう取り組んでいく。


県議会で一般質問(3)

2 学校教育の課題について(その2)

(2) 高校教育について(その1)

Q1 高校再編に係る「再編実施計画懇話会」目的及び位置付けは? 懇話会において出された意見や要望をどのように新校に反映していくのか? また、今後どのように地域の理解を得ながら再編に関する手続きを進めていくのか?

A1(教育長)

 懇話会は、新校における再編実施計画を策定するにあたり、学校像や教育方針、教育内容、校地活用等について学校関係者や地域の代表者等からなる構成員に意見を聞くために開催するもの。懇話会で出された意見や要望等については、県教委が策定する新校の再編実施計画に反映させていく。今後、より一層学校関係者や地域の代表者と随時進捗状況の情報共有を図るなど、地域の皆様との合意を大切にしながら、共に再編を進めていく。

 

Q2 再編に伴う新校の「目指す学校像」は、従来からの延長線上のものではなく、生徒が行きたいと思えるようなものであるべきと考えるが、新校の特色化や魅力づくりについてどう考えているのか?

A2(知事)

 9月には、教育委員会が県立高校の特色化に関する方針を取りまとめた。この中では、「様々な選択肢から、自分の進路に向かって学ぶ」、「社会に求められる技術・能力を身につける」、「長野県のリソースを使った地域での学びができる」、「一人ひとりの個性や多様性が尊重される」という4つの視点を基に、各校の特色化を進めていく。高校再編は単に再編・統合という議論だけではなく、特色ある高校づくりを進めていくことが大変重要。


県議会で一般質問(2)

2 学校教育の課題について(その1)

(1) 不登校対策について

Q1 不登校への対応について、現状と課題をどう捉え、今後どう対応していくのか?

A1(教育長)

 不登校は、学校生活や家庭環境等様々な要因が複雑に重なりあって生じるが、重要なことは子どもの視点から支援をしていくこと。

さらなる教育相談体制の充実により、いじめの予防や早期発見等適切な対応をし、困難を抱える家庭への支援等に取り組んでいく。子ども中心の全ての子どもが自己実現できる学校づくりを、市町村教育委員会と協力して進めていく。子どもたちが明日も学校に行きたくなるような楽しい学校づくりを進めることが、最大の不登校対策と考え取り組みを進める。

 

Q2 学校に行きたくても行くことができない児童生徒の学びを保障することも重要であり、不登校児童生徒への支援として、学校以外の場における学習や多様な学びの場の確保を進める必要があるが、今後どう対応していくのか?

A2(教育長)

 県内の教育支援センターの設置状況は、48市町村に78教室であり、不登校の児童生徒が通いやすい時間帯や場所を考慮しての開所や、学校とフリースクールとの連携支援、自宅にいる児童生徒のオンラインでの相談支援など、学校外における多様な学びの場として重要な役割を担っている。また、県教育委員会では今年度「多様な学び支援コーディネーター」を5市町村に配置し、教育支援センターの新設・常設や地域の連携の促進、民間団体との連携、メタバースを含むICTを活用したアウトリーチ支援など、教育支援センターを中核とした多様な学びの場の拡充を支援している。さらに、既存の学校とは別に、学びの多様化学校や、夜間中学の設置、またそれらの機能を合わせ持つ「信州オープンドアスクール」の設置を検討している市町村への支援や、「信州型フリースクール認証制度」を活用したフリースクールと学校との連携の支援も行うなど、不登校児童生徒の社会的自立を目指した多様な学びのさらなる充実に努める。