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伊那北高校で講演会開催

4月13日(土)に、県伊那文化会館で伊那北高校「薫が丘クロスペンアカデミー」(同窓会・PTAで組織)主催による講演会が開催され、同会理事長・高校同窓会長として出席しました(写真は開講式であいさつ)。

クロスペンアカデミーは、土曜日が休校になったことを機会に、生徒の学習支援を行うことを目的に設置されました。

事業の一環として全校対象の講演会を毎年開催しています。各界で活躍している人に依頼して講演をお願いしています。

今年の講師は伊那北高校の卒業生(平成15年卒業)で、現在㈱まちづくり小浜(福井県小浜市)の代表取締役である御子柴北斗氏です。

氏は、高校卒業後京都大学に進学し大学院を修了した後に、農林水産省に就職され、その後小浜市役所への出向(農林水産課長)を経て農水省に戻りましたが、同省を退職して小浜市内に移住しました。

氏は、市のもつ歴史・文化・産業などの魅力にひかれて移住を決断しました。そして、活用されていない様々な資源や空き家などを活用して市を活性化しようと、会社を立ち上げて現在に至っています。

会社では観光業を柱に据え、道の駅・レストラン・宿泊施設の運営、観光商品の開発などを行っています。会社の売り上げは年々増加しており、市内への観光客も増加して、観光客でにぎわうようになっています。

氏は、「自分の住む地域の良さや地域資源に気づかない。ある資源を活用したり付加価値を付けたり、ストーリー性を持たせることで、活性化につなげることができる。」と話しておられました。


伊那養護学校で校舎増築

長野県が伊那養護学校(児童生徒数228人、伊那市西箕輪)で工事を進めていた教室棟の増築工事が完成し、4月9日(火)に同校で完成報告会が開催されました。

長野県下の養護学校では児童生徒数が増加傾向にあるため、教室不足が課題になっています。

このため、県では「特別支援学校整備基本方針」を令和3年3月に策定し、計画的に教室不足の解消や施設の改善等を行っています。

伊那養護学校では今回1棟を増築し、3教室を増設しました。鉄骨平屋建で建築面積は214㎡、事業費は1億7千万円です。

3つの教室は、高等部2学年の2クラスと駒ケ根市東中学校の分教室が利用します。

現在県では県有施設のZEB化(エネルギー収支ゼロを目指し、断熱化、LED照明、2重サッシ、省エネ空調、太陽光発電の設置等を行う)を進めていますが、県立学校としては始めてこの方式を採用しました。

私はこれまで県議会の一般質問、常任委員会や決算特別委員会で、特別支援学校における教室不足の解消や老朽施設の解消、トイレの洋式化などを提案して来ましたが、今回の事業を大変嬉しく思います。

今後も課題解決のために、議会で積極的に発言をしていきます。


南信工科短大で入学式

4月8日(月)に、長野県南信工科短期大学校(上伊那郡南箕輪村)の入学式が行われ、地元県会議員として出席しました(写真は式出席の県議)。

この短大は、これからの県の産業を支えていく「ものづくりのスペシャリスト」を育成するために、平成28年4月に開校しました。

今年は、専門課程32名と短期課程7名の合計39名が入学しました。

専門課程は「機械システム学科」と「電気システム学科」の2科があり、修業期間は2年です。専門課程の出身高校は南信が81%と多く、上伊那出身は44%です。

短期課程は社会人向けの「機械科」があり、修業期間は6か月です。

新入生を代表して「電気システム学科」の野口光歩(みほ)さんが、誓いのことばを述べました。

専門課程では、4年制大学で学ぶ内容を2年間で学ぶため、密度の濃いカリキュラムが組まれています。また、大学では履修できない先端機器を活用した実習に力点が置かれています。

この短大の特長は、地元の企業が短大振興会を結成し、企業の専門家が短大で学生を指導したり、学生が企業に出向いて実習を受けられるなど、地域をあげての応援体制ができていることです。

就職率は100%で、ほとんどの卒業生が県内に就職しています。

私は、若者の定着のためには学生が県内に就職することが重要であると考えており、工科短大が果たす地域貢献への役割は大きいと思います。