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受動喫煙の防止・再考

受動喫煙防止対策を強化するために、政府が今国会で成立を目指していた「健康増進法」改正案の提出が、先送りされる見込みとなって来ました。

これは、例外的に喫煙を認める飲食店の範囲(店の規模)をめぐって、厳しく規制しようとする厚生労働省と、規制を緩くしようとする自民党の合意ができなかったことが背景にあります。

実は、WHO(世界保健機関。日本も加盟)では「たばこ規制枠組み条約」が2003年に全会一致で採択され、2005年に発効しています。

この条約によると、加盟国は2010年までに「たばこの煙による影響から保護するためのガイドライン」を実行するよう決められており、これによると「公共の場での受動喫煙防止」を促進することになっています。

14年も前に条約を締結しておきながら、未だに法案の扱いをめぐってごたごたしている状態は、私には理解できません。

受動喫煙の影響で肺がん・心疾患・脳卒中などで死亡する人が年間1万5千人にのぼると推定されており、これは交通事故による死亡者数の4千人をはるかに上回るものです。

いかに受動喫煙の影響が深刻かが分かります。

私は、昨年9月の県議会定例会の一般質問で、この問題について取り上げました。長野県では公立学校の敷地内で全面禁煙を実施している学校の割合は、全国で最下位です。

子ども達のためにも、何とか改善したいと考えています。


ミヤマシジミの保護活動

先日三峰川堤防で、草刈りをしている人を見かけました(写真)。

チョウの「ミヤマシジミ」の保護活動の一環として、草刈りをしているところでした。

このチョウは、マメ科の低木の植物である「コマツナギ」だけを食べるため、「コマツナギ」が生えている場所にしか生息していません。

この人は、この木を保護するために、炎天下の中で黙々と作業をしていたのです。私が話しかけると作業の手を休めて、親切にチョウや「コマツナギ」のことを説明してくださいました。

「ミヤマシジミ」は環境省のレッドリストの「絶滅危惧」に指定されている大変貴重なチョウで、中央アルプスや南アルプス周辺に分布しており、主に川の流域に生息しています。

初夏から秋にかけて活動し、オスの羽は輝きのある青紫色、メスは茶褐色で、全長2cm位と小さく、大変美しいチョウです。

絶滅危惧類を絶滅させないためには、チョウが棲める環境を維持していくことが大切であり、私たちも自覚を持って自然を大切にしていかなければなりません。

この方は、優しい眼差しと素敵な笑顔で説明してくださいました。


消防団分団のポンプ操法大会

6月4日(日)に、伊那市東春近にある企業(キッツ)の駐車場で伊那市消防団・東春近分団のポンプ操法大会が開催され、地元県会議員として出席しました(写真は放水の様子)。

3つの部から8チームが参加しましたが、どのチームも春から毎朝の猛練習を重ね、当日の大会に臨みました。

第3部から出場した2チームが、優勝・準優勝を手にしましたが、以前第3部長を務めたことがある私にとっては、大変嬉しい結果となりました。

成績については、各チームとも様々な思いがあると思いますが、来年は今年の反省点を生かして上位入賞を狙って欲しいと思います。

ポンプ操法の練習は厳しいと言われていますが、一朝有事の際には必ずその成果が発揮されますので、練習する意味は大きいと思います。

近年,消防団員の確保が難しくなっています.

消防団活動は地域の安全安心を守る崇高なボランティア活動ですから、地域全体の問題として団員の確保に協力していただきたいと思います。

また、団員の活動には家族や勤め先などの協力が必要ですが、多くの皆さんの協力は本当にありがたいことです。