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千曲建設事務所を監査

8月29日(金)に、県監査委員として増田代表監査委員と共に北信建設事務所(中野市)を監査しました。

監査では、最初に所長から業務の概要について説明を受け、その後監査委員から質疑を行いました。

私は、主に次の事項について質問をしました。

1 建築確認申請

Q 建物建築確認申請に関する事務処理に関して、建築課の職員が建築主事の許可を得ずに建築主事の公印を勝手に押印し、申請者へ書類を渡したとの報道があった(北信事務所でも該当があった)。これは、あってはならないことであり、今後絶対に繰り返してはいけない。公印は建築課長(建築主事)の席のカギがかかる引き出しに保管し、押印は課長が押印するなどのルールを定めるべきではないか?

A 今回の事案については、県庁建設部において検討し、再発防止のためのマニュアルを策定し、県関係機関に周知することになっている。

2 県営住宅

Q 県営住宅のうち「山ノ内」の住宅は現在入居者が1名のみであるが、早期に移転してもらい、建替計画を進めるべきではないか?

A 今年度中に移転してもらう予定である。

 

書類監査終了後、3カ所の工事施工箇所の現地調査を行いました。調査箇所は、道路改良と河川改修事業です。

道路のうち1箇所は、国庫補助の街路事業(吉田地区・西町地区)です。この箇所は、JR中野駅や北信総合病院(厚生連)に近い市街地に位置します。工期は平成29年から令和11年で、延長790メートル・幅員16m、事業費は46億円という大きな事業です(写真。当日は34度という暑い日で日傘を使用しました)。


河川の災害復旧を要望

8月28日(木)に手良地区区長会による伊那建設事務所への要望活動があり、地元県会議員として同席しました。

当日は手良地区の4人の区長が参加し、集中豪雨により棚沢川に大きな被害が出たため、伊那建設事務所長に災害復旧を要望しました。

 

【被害状況】

・ 手良地区では、8月3日に沢山地域を中心に1時間雨量85.5㎜という集中豪雨があり、手良地区を流れる棚沢川に多量の土砂が流下し、護岸が崩壊するなどの大きな被害が発生した。

 

【要望事項】

・ 護岸を早期に復旧するとともに、河床がコンクリート造りでない箇所をコンクリートで強化して欲しい。

・ 今回の豪雨により中流域に堆積した土砂を撤去して欲しい。


女性部の研修会

8月27日(水)に、私の事務所で後援会女性部の研修会が開催されました。

今回は、駒ケ根市が生んだ著名な憲法学者である「芦部信喜」氏について学びました。

講師は、伊那北高校同窓会館館長の岩崎靖氏(伊那北高校卒業)です。

芦部氏(赤穂村生まれ、1923年-99年)は伊那北高校(旧制伊那中学校)の卒業生(昭和16年3月)であることから、伊那北高校同窓会では氏に関する学習会を開催したり、関係資料を整理したり、芦部氏に関するブックレットを発行したりして、理解を深めています。これに係る作業を中心的に担っているのが岩崎氏です。

芦部氏は、昭和18年に東京帝国大学(東京大学)法学部に入学しました。当時は大学生には徴兵猶予が認められていましたが、法文系の学生は認められなくなり、氏は兵役に服すことになります。いわゆる「学徒出陣」です。当時は多くの学生が「特攻隊員」に選ばれ、亡くなりました。先の大戦では、203人の同窓生・教員が尊い命を落としています。

氏は、復学後は法学部で憲法学を学びました。その後アメリカ留学を経て、国内では一流の憲法学者になりました。憲法に関する著作は多数で、大学生向けの教科書も発行しています。日本の憲法学の確立に大きな影響を与えており、現在でも氏の残した実績が憲法学者の研究対象になっています。

氏の憲法学の根底には、戦争というものが大きく影響していると言われており、平和主義や基本的人権の尊重などに関しては、現在の憲法の解釈に大きく影響しています。

憲法は全ての法律の基本であり、国や国民を守る重要な法律です。私はしっかり芦部憲法を学びたいと思います。