10月28日(水)から30日(金)の3日間にわたり、県民文化・健康福祉委員会の県外視察があり参加しました。
今回は、広島・福岡方面の当委員会に関係する先進地等を訪問し、調査を行いました。
主な視察先と調査の概要についてお知らせします。
1 広島県庁 「働く女性応援隊ひろしま」(民間団体)
広島県は「女性が働きやすい日本一の県」を目指していますが、この団体は、経済団体・労働団体・行政が構成員となり、県内企業に対して女性の活躍を促進するための取り組みを推進しています。経済団体主導の組織のため、行動力のある活動に期待できます。
知事は自ら育休を取得するなど、女性の活躍促進に積極的です。
2 尾道市立病院
尾道市は、いわゆる「尾道方式」と呼ばれる地域包括ケアシステムの発祥の地で、厚労省の政策にも影響を与えています。
病院と開業医との連携が非常にうまくいっており、また退院後のケアについて病院と関係者や患者家族の話し合いを十分に行うため、在宅での医療・介護を安心して受けることができます。
3 女性の大活躍推進福岡県会議(福岡市、民間組織)
この団体は、経済界・各種法人・大学・NPO・行政などが構成員となり、経済活動における女性の活躍推進などにより、女性が働きやすい社会環境づくりを推進しています。経済界主導の組織であり、具体的な目標設定をして活動するため、取り組みがよく見えるようになっています。
トップに女性を据え、様々な具体的な取り組みに積極的に挑戦しています。
4 九州国立博物館(太宰府市)
全国で4番目(東京・京都・奈良の次)にできた国立博物館で、年間130万人の入場者があり、これは東京に次ぐ入場者です。
大変多くの修学旅行者が見学に来ていました。
入場者数とともに、地域への経済波及効果も運営の参考にするなど、他の文化施設にとって大変参考になる取り組みをしています。
文化的な施設については、安易に管理を民間に委託すべきではなく、直営で管理すべきとのアドバイスがありました。佐賀県武雄市の図書館の民間委託について、様々な不具合が発覚しており、民間委託は慎重であるべきと思います。