議会委員会の調査を実施(2)

【10月31日】

③ 花巻農業協同同組合(雑穀の普及拡大)(岩手県花巻市)【写真】

・ 岩手県は全国の雑穀生産量の6割を占めている。中でも花巻は有数の生産地。

・ ハトムギ、キビ、ヒエ、アワの生産量が多い。

・ 新品種の「いわてあわこがね」の生産販売に力を入れている。

・ 生産開始のきっかけは、米の生産調整。減反政策として市が財政支援をしたこともあり、生産拡大に取り組む。

・ 全国的に需要は拡大しているが、生産が追い付かない状況。

※ 長年生産を続けた結果、畑地化して水田としての機能は失われているため、国が進めている「水田5年水張制度」には困惑しており、対応策が見出せずにいる。

 

④ 南三陸自伐型林業協会(自伐型林業の推進)(南三陸町)

・ 元は東日本大震災後の地域振興策としてスタート。

・ 長期的な視野に立ち、健全な森を作り、林業を振興し、合わせて海の生態系を守り、移住・定住策に寄与する活動を展開。

・ 山林所有者と自伐型林家をマッチングさせ、適正規模で山林を確保し、毎年適正規模の伐採を行い、長期的に経営を安定させる林業を目指す。

・ 作業道は、山の排水と保水を考慮して幅員を最小限にして開削している。伐採機械は大型のものは使用しない。

・ 木は安売りせず、正当な価値と価格を実現するよう創意工夫をしている。

・ 100年サイクルの山の循環を基本としている。

※ 非常にすばらしい取り組みであるが、しっかりとした理念と林業経営能力を持っていないと、継続経営は困難と考える。