2 グローバル人材の育成について
・ グローバル人材には、コミュニケーション能力が求められるが、私は手段としての英語力だけではコミュニケーション能力を高めることはできないと考える。
・ 私は、世界で活躍する人材も重要であるが、地方創生の面から地方で活躍するグローバル人材の育成が重要と考える。
・ グローバル人材を育成する方法として、異文化を理解するための学習や体験が効果的であり、これを実現するために海外留学は一つの有力な手段である。
・ 長野県の高校生の海外留学者の割合は現在1.2%程度となっているが、全国平均を下回っており更に増加させる必要がある。
Q1 私は、グローバル人材とは広い視野を持ち、常に長期的な視点を持って、柔軟な発想ができる人と捉えているが、知事はグローバル人材をどのように想定しているのか? また、グローバル人材の育成のために、県ではどのような施策を行って来たのか? 現状の県の施策の課題をどう捉え、今後どのように進めていく方針か?
A1(知事)
グローバル人材については、酒井議員と同様の人材を想定している。世界の文化や生活習慣などは様々であり、そうした多様性を受け入れ尊重することができる人材が重要。世界の国々の色々な価値観を持つ人たちと交流する中で、新しい価値を創造していく能力が必要になる。手段としての語学力は一定程度必要だが、それ以上に伝えるべきものを持っていることが重要。子どもたちには、日本・長野県や各地域の歴史や文化もしっかり身につけてもらいたい。県としては、グローバル人材の育成に向けて教育委員会とも連動しながら進める。
Q2 県ではグローバル人材育成の一環として、「信州つばさプロジェクト」により、高校生の海外留学に対する支援を行っているが、今後留学生をどのように増やしていく方針か? また、これからの世界はアジアの時代になることから、アジア地域を対象とする留学を奨励すべきと考えるが、どのように対応する方針か?
A2(教育長)
コロナ禍により留学は実施できていない状況だが、海外渡航が許される状況になればプロジェクトを再開し、留学生の増加を目指す。
留学先は身近なアジアの異文化に触れて学ぶことを奨励しており、今後もアジア地域を対象とする留学を進めていく。