伊那市富県北福地にある曹洞宗「金鳳寺」(きんぽうじ)では、現在本堂の屋根葺替工事が実施されています。
11月23日(月)には現地見学会が開催されましたが、私も檀徒であることから参加しました。
この寺は1480年に創設されましたが、3回の火災に遭っています。火災後の1813年(文化10年)には現在の本堂が建設されました。
本堂は茅葺ですが風雨により傷みが酷かったことと、屋根の維持管理が大変なため、今回は銅板により葺き替えています。合わせて耐震工事も実施します。
工事は伊那市の宮下建設㈱が請け負い、工事費は1億4千万円、工期は今年6月から来年5月となっています。
茅の屋根は相当の厚みがあり、元の屋根の外側の位置に銅板を葺くためには、下地の工事(梁や柱などの骨組み)が大掛かりになります(写真)。
当日は屋根工事に使用する銅板が用意され、銅板の裏側に参加者の名前やメッセージなどを書き込むことができるため、私も家族の名前や祈願する言葉を書きました。
これからは永く銅板の屋根が本堂を守ることになりますが、銅板に刻んだ文字が寺の末永い繁栄と家族の幸福・健康につながることを願います。